東京都は子どもたちが教師から性暴力を受けた場合に学校側はどう対処すべきか、区立小学校で訓練を行った。

20日に台東区立谷中小学校で行われた訓練は、教師が小学5年の女子児童を自分の膝の上にのせているところを別の児童が目撃し、自分の担任に相談する想定で実施。

参加した教師たちは、グループに分かれてそれぞれ担任や目撃児童、被害児童などを演じた。

目撃の相談を受けた担任役:
BさんはX先生から頭をなでてもらうんだね。X先生から頭をなでられてもらうことはどう感じているの?

被害児童B役:
かわいがられている気はするけど…最近は触られるのが気持ち悪いと思うようになって断ったりもしたけれど、X先生に怖い顔をされたので嫌だというのはよくないのかなと思っていました

ロールプレイ形式の訓練に参加した教師たちからは、状況を把握する際に注意すべき点として「被害児童をみんなで守るという安心感を与える」ことや「児童の目を見て話し、いやなことを断るのは良いことだと肯定的に受け止める」などの意見が出た。

都教育委員会によると2022年度に性暴力等による教職員への処分が行われたのは16件。
服務事故防止月間の7月と8月は「児童生徒性暴力の防止」を重点テーマとして取り組み、今回のようなロールプレイ形式での初動対応訓練を行うのは初めてだという。              

社会部
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