FNNは7月15・16の両日、全国の男女を対象に世論調査(RDD固定+携帯電話)を行い、1036人から回答を得た。
この中で、福島第一原発にたまる処理水を、今年夏ごろに海に放出する政府の方針について尋ねたところ、「賛成」が56・6パーセント、「反対」が37パーセントと、賛成が反対を大きく上まわった。
ただし、男女別に見ると、大きな差が見られた。男性では、賛成が68.6%にのぼる一方、女性では、賛成は45.4%にとどまり、逆に反対が45.8%と拮抗。誤差の範囲ながら、反対が賛成を上まわる形となった。
処理水の放出をめぐっては、IAEA=国際原子力機関が国際安全基準に合致しているとの見解を示している。しかし中国・韓国の一部や日本の漁業関係者からは、懸念の声が出ている。また放出の時期についても、公明党の山口代表が海水浴シーズンの放出は避けるべきだとの考えを示すなど、政府与党内でも難しい調整が続いている。