埼玉県和光市の国立保健医療科学院の元部長の男が、ポータルサイトの運用・保守に関する一般競争入札で不正をした疑いで、警視庁に逮捕されたことが分かった。
官製談合防止法違反の疑いで逮捕されたのは、東京・世田谷区の大学職員・佐藤元容疑者(62)。
警視庁捜査二課の発表によると、佐藤容疑者は、国立保健医療科学院の政策技術評価研究部の部長だった2019年3月、同学院が行った「臨床研究情報検索ポータルサイト運用保守業務」の一般競争入札をめぐって、特定の出入り業者が落札できるよう不正をした疑いがもたれている。
佐藤容疑者は、ポータルサイト運用保守業務の担当者だった。入札参加資格などを、同業者に有利になるよう記載した他、入札公告前に、仕様書案の内容を漏らすなどしたという。
調べによると、佐藤容疑者と業者の幹部が、以前から、知り合いだったとのこと。捜査二課は、容疑を裏付けるため、これまでに関係先を数カ所、家宅捜索している。