5月20日、飲食店の駐車場で見つかった、車に残された“犬”。

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窓越しに見える姿は、舌を出して息が荒く、かなり暑そうに見えます。

撮影者によると、車はエンジンがかかっておらず、エアコンもついていない。窓も開いていない、“密室状態”だったといいます。

このとき、撮影者の頭によぎったのは「車内での熱中症」でした。

この日の東京の最高気温は、22.8℃と夏日に迫る陽気。

駐車場に日陰はなく、撮影者が30分ほど車を止めていたところ、車内温度はかなり上がっていたといいます。

撮影者:
体感で言ったら30℃超えていますよね、明らかに。僕が車乗りこんだ時に、もわ~っとしたので。

すぐに店へ電話をし、助けを求めた撮影者。その間、少なくとも10分程度、犬は車の中に残されたままの状態が続いたといいます。

日本自動車連盟(JAF)が行った5月の車内温度の変化を調べる実験では、外気温は約23℃。車内温度は、約25℃で開始したところ、わずか10分後には、車内温度が8℃以上も上昇。33℃を上回りました。

25℃だった車内の温度は、わずか10分で33℃を上回る
25℃だった車内の温度は、わずか10分で33℃を上回る

今回のケースも、最低10分は経過していたので、車内温度は30℃を超えていた可能性があります。

日本ペット診療所の山川院長は、「犬は人間以上に、熱中症への警戒が必要だ」と警鐘を鳴らします。

日本ペット診療所・山川晃平院長:
基本的に犬はかなり暑さに弱いです。汗をかけないっていうのが特に大きくて、犬は足の裏とか限られたところしか汗をかけないので、熱が体にこもりやすいです。30℃以上で充分熱中症を発症します。熱中症になると5分とかで死に至ることもあるので、長時間と言わず短時間でも命に関わると思っていた方がいいですね。

(めざまし8 5月24日放送)