福島第一原発の処理水放出を巡り、韓国の専門家たちが、今月、原発を現地視察する計画について、日韓外交当局の局長級会議がきのう開かれ、現地視察を「4日間」の日程で行うことなどが合意されました。
日韓の外務省によりますと、きのう開かれた局長級会議での協議の結果、今月23日から予定されている現地視察の日程は「4日間」とすることで合意したということです。
視察をめぐっては一部の韓国メディアから「事実上、見学に近い」などと批判の声があがっており、具体的な活動内容については協議を継続していくということです。
韓国側がメディア向けに行った説明では「処理水放出に関わる施設全般の運営状況と放射性物質分析能力を直接確認したい」としていました。
視察団の派遣は、今月7日に行われた日韓首脳会談で合意されたもので、処理水放出への懸念が韓国国内で根強い中、直接現地を視察し結果を公表することで、安全性への理解を深める狙いがあります。