自らを「末期がん患者を救った男」などと称していた男らが警視庁に逮捕された。

「がんに効く新薬を開発している」などとうたい、がん患者らに対し、国に無届けで会社の株を売ったとみられている。

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金融商品取引法違反の容疑で逮捕されたのは、健康食品販売会社ウィンメディックスの社長、白木茂容疑者(45)と元取締役の西 昭洋容疑者(42)。

2人は2021年12月、東京都内のイベント会場などで約2000人に対し、「がんに効く新薬を開発している」などとうたい、国への届け出を出さずに、会社の株を売り出した疑いが持たれている。

白木容疑者が社長を務める会社のホームページには、「新たな挑戦をし続ける会社」として、日本の医療制度の変革などを語る動画が掲載されていた。

会社の動画
世の中を変えていくためには、法律を変えなきゃいけないですね。法律が変われば、政治も動くし、動けば世の中が変わるということですね

株を売った収入でベンツやロレックスを購入か

白木容疑者らは「がんに効果がある新薬を開発していて、副作用がなく、がんに効く」「事業がうまくいけば高配当が得られる」「期間限定で1株50円」などとうたい、がん患者や家族を中心に未公開株の購入を勧誘していたとみられる。

しかし、これまでに配当は1度も確認されていない。

白木容疑者らは、2022年4月までの5年間に、約1万5000人に株を売り、80億円もの収入を得ていたとみられている。

白木容疑者には、そのうち約8億円が渡っていて、ロレックスなどの高級腕時計や、高級外国車ベンツなどの購入に充てられたとみられている。

警視庁の調べに、白木容疑者は「勧誘したつもりはない」と容疑を一部否認している。

(イット! 3月9日放送より)