長野・御代田町(みよたまち)で、異例の事態が起きている。

町長選で再選を果たした小園拓志(こぞの・ひろし)町長が、祝勝会のさなか、突然土下座してこう発言したのだ。

「町長の資格は全くない」
町長は、そのまま入院。一体何があったのか。
対立陣営“パワハラ”指摘…町長就任後に中途退職・病気休暇相次ぐ
後援会関係者は、選挙戦で配られたチラシや、ネット上の批判が原因ではないかと話す。

後援会 篠原忠雄 副会長:
(批判などに)向き合ったときに、全部ため込んだと思うんですよね。

チラシには「職員の退職・病気療養の原因は町長のパワハラ」などと書かれている。

このチラシを作ったのは、対立候補の陣営だ。なぜこうしたチラシを配ったのだろうか。

対立候補だった 市村千恵子さん:
(町長に)「それは事実ですよね」と6月議会で聞いたら、「ないとは言えない」とご本人も認めたこと。
疲弊させられている職員が病気になっていくのを見てきているので、そこはやっぱり、住民の皆さんにもしっかり知って頂きたい。

町の職員は約150人。

小園町長の就任から、昨年度までの3年あまりで、中途退職者は16人だ。
療養休暇を取った人は、延べ26人にのぼっている。

小園町長は1カ月の療養が必要とのことで、町は当面の間、副町長を職務代理者としている。
(「イット!」2月28日放送より)