瀬戸内海に面した、山口県周南市の小学校。
その教室の一室に置かれていた、“ある”パネルが物議を醸しています。

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誰が何のために?教室に市議を称賛するパネル 学校も市議も経緯知らず

パネルには、「町づくりのリーダー」「やさしいリーダー」「がんばっている人」などの称賛の言葉。そして最後には、「スーパーヒーロー田村勇一さん」と書かれていました。

パネルの中で称えられていたのは、周南市の市議会議員、田村勇一氏(81)です。

パネルが公になったのは、12月16日に行われた周南市の市議会でのこと。

特定の市議を称賛する内容に、「政治活動用ポスターが公共施設等に掲示されること」への疑問の声が噴出しました。

パネルが設置されている桜木小学校の校長は、「めざまし8」の取材に対し「全く知りません、本当に知りません」と、パネルの存在自体知らなかったと話します。

田村市議を称えるパネルが置かれていた教室は現在、空き教室。数年前から地域住民らがコミュニティ・スクールの活動場所として使っていて、学校側が使うことはなかったといいます。
そのため、誰が何のためにパネルを作成し、貼ったのか、分からないと言うのです。

市議会で問題提起をした島津幸男市議は、町民からの情報で調査を始めたところ、パネルは少なくとも2年前から12月初めごろまで教室に飾られていたことがわかったと言います。

学校側も、指摘した市議も、経緯がわからないという不思議な状況。
田村市議本人は、自身はパネルの設置について一切関わっていないとした上で、取材に対してこのように話します。

ーー存在自体も知らなかった?
田村市議:
そうですね。知らないし、関わってないからわからないですよ。答えようがない。

ーーいつの間にか教室に置かれていた?
田村市議:

そういう事です。はい。だから、答えるあれがないです。すいません。

市の教育委員会も、このパネルについては認識していなかったということで、現在調査を進めています。

(めざまし8 12月20日放送)