開花が発表されたばかりの神戸市灘区の桜並木。実はこの桜並木、2年前に高齢化で伐採されてしまった木がある。

しかし今年の春、大きな変化があった。

『あったかくなったから咲いたな』

神戸市灘区篠原北町に街路樹として植えられた桜の苗木。幹は細く、強い風が吹けば折れてしまいそうな枝の先に、小さな花が咲いている。

この花を見つめる2人には、桜が結んだ「ある繋がり」があった。

70年ほど前に植えられ、地元の人たちに愛されてきた桜並木。

しかし、年月とともに木々の痛みが激しくなり倒木の危険が増したため、3年前に神戸市が伐採を決めたのだが…

【男の子の手紙】
「ぼくのだいすきな木をきらないでください。なるべく、みきをたくさんのこしてください」

伐採が決まった桜の木に、近所に住む小学4年生の男の子が残した1通の手紙。

この桜並木の整備を担当していた神戸市職員・志方功一さんも、桜の木に男の子に宛てた返信を残した。

【志方功一さんの返信】
「倒れると人が大けがをしたり、車が事故を起こしてしまう可能性があるんだ」

神戸市職員と男の子の「さくらの文通」。

この文通がきっかけで、この場所はもう一度美しい桜並木を作るために整備されることになった。

志方功一さん(2018年):
この桜に代わる新たな桜を植えていって、これからもこの路線が末永く続く桜並木であるように頑張っていきたい

2年が経ち、桜並木には、伐採された桜の枝から育てられた苗木が植えられていた。

そして、苗木を植えてから初めての花が咲きそうだという知らせを聞いて、男の子と志方さんがそろって桜並木を訪れた。

手紙を書いた男の子:
きれいに無事に咲いてよかった。みんな咲いてほしい。元気に

志方功一さん:
男の子も夏場、雨が降らないときはペットボトルを持ってきて、苗木に(水を)あげてくれている。地域の方々とともに、男の子の世話で根付いて、いま花を咲かせることになったと考えています

「さくらの文通」が結んだ2人の繋がりは、この桜並木を通して、これからも続いていく。

(関西テレビ)