新型コロナの影響でデリバリーサービスが人気の中国

新型コロナウイルスの影響でデリバリーサービスが人気の中国で、日本でも人気のラーメンチェーン「一蘭」にそっくりな店が登場。

取材を進めてみると…真っ赤なニセモノだった。

多くのファンに支持されてきた豚骨仕込みのスープ…不動の人気チェーン「一蘭」のラーメン。

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ところが、この新型コロナショックの中…

(株)一蘭 広報 佐々木千沙子さん
本当に悪質だと考えております

多くの新型コロナ感染者を生み出した中国で浮上したのは“ニセ一蘭“疑惑…

中国の首都・北京では感染拡大防止のためグループでの会食が禁止されている。そのためデリバリーで食事をとる人が少なくない。

北京に日本の「一蘭」をパクったデリバリー店を発見

実際中国を取材してみると…

中国人男性
デリバリーはよく頼んでいるよ。出かけたくないから…

そうした中国で見つけたのが「一蘭」のニセモノのデリバリーサービス…

FNN北京支局 岩佐雄人記者
これが「日本 一蘭拉麺(ラーメン)」のページです。おいしそうなラーメンの写真が載っていますね…

サイトの写真は日本の「一蘭」のラーメンにそっくりだ。

しかし、よく見てみると日本の一蘭では扱っていない「メンマ単品」の日本語での説明には「たばこの竹の子」と怪しい文言も…

果たしてどんなラーメンが届くのか?

意を決して注文してみると…待つこと約30分で届いた。

プラスチックの容器には大きな「一蘭」のロゴ…

しかしそのロゴをよく見ると…本物にはない「日本」の文字が入っている。

日本円で約500円の「全部のせラーメン」…その中身は?

FNN北京支局 岩佐雄人記者
これコーンですね。あとこれはカニ風味の蒲鉾でしょうか?

本物の「一蘭」では絶対お目にかかれないコーンやカニ蒲鉾が入っていた。さらに麺も細麺ではなく太麺。

気になるそのお味は?

FNN北京支局 岩佐雄人記者
う~ん。おいしくなくはないんですけれども、「一蘭」かと言われると全く違うラーメンだと思います。あんまり豚骨感はないような気がします

店主を直撃してみると あきれた言い訳…

「一蘭」の名をかたるラーメン…一体どういう人物が売っているのか?

そこで注文アプリに表記されていた住所を訪ね、責任者だという男性を直撃した。

“ニセ「一蘭」ラーメン”責任者
(中国語)うちの料理人は日本の「一蘭」の教えを受けたし、原材料の一部は日本のものです

ーー日本の「一蘭」とは味が違うが?

“ニセ「一蘭」ラーメン”責任者
(中国語)そうだ!中国人の好みに合わせている。あなたたちがそう言うなら(一蘭と)無関係と思っていい

あっさりとニセモノであることを認めた責任者の男性…3月からデリバリー専門で営業を始め、1日あたり数十杯の売り上げがあるという。

そしてこう釈明した…

“ニセ「一蘭」ラーメン”責任者
「一蘭」の名前を冒とくしようとしているわけではない。肩を並べるような店になるよう取り組んでいる

しかし、中国・北京で堂々と営業するニセ一蘭に対し、本物の一蘭側は法的措置も検討するとしている。

(株)一蘭 広報 佐々木千沙子さん
味以外の部分は模倣できるところがあったとしても、結局本物の味というのはマネできないと考えております

(Live News it! 4月3日放送より)

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