猫カフェならぬ「猫宿」で癒されよう
愛知県蒲郡市の西浦温泉にある旅館が「保護猫」と触れ合うことができる施設をつくり、人気になっている。
この記事の画像(13枚)愛知県蒲郡市の西浦温泉にある女性専用旅館「姫宿 花かざし」。部屋から一望できる三河湾や渥美半島の絶景が人気の宿。
他にも紅茶バイキングや、様々なデザインの浴衣など、女性の心をくすぐる仕掛けが至る所にある。
その花かざしが去年11月に新たにオープンしたのが、猫カフェならぬ「猫宿 はなはな」。12匹の猫がいて、宿泊客らの心を癒している。
猫じゃらしで遊んだり、コタツの中で丸くなったりしている猫たち…実は「保護猫」。迷子や、飼い主を失うなどして保護された猫たちだ。
「姫宿 花かざし」の女将・渡辺栄子さんが猫宿を始めたきっかけは、2年間に餌を与えてかわいがっていた野良猫の数が増えてきたことだった。
女将 渡辺栄子さん:
やっぱりどんどん増えてしまうなと危機感を覚えまして、保護しなきゃいけないなと思ったんですね。ここに保護して住まわせてから、女性専用の宿なので、猫を好きなお客様に見て頂いて、癒されて頂けることをひとつの体験としてご案内してみようと思いました
宿では「第一種動物取扱業者登録」も済ませ、施設のクラブだった場所を改装し、オープン。3ヵ月経ったが、今や猫たちは宿泊客を癒すスタッフの一員だ。
娘と訪れた女性:
やっぱりほっこりと癒されて、とても幸せな気持ちになっていいですね。(娘は)あまり猫と触れ合ったことなかったので、へっぴり腰だったんですけど、ここの猫は穏やかなだから安心して遊べるようになりましたね
別の女性:
飼えなくても触りたいとか癒されたいという方は周りにも結構いるので、いいかなと思いますよ
この女性が勧めてくれたのはガラスの上を歩く猫を下から眺めること。普段はしっかり見られない、かわいらしい肉球までよく見ることができる。
女将の渡辺さんが「猫宿」をオープンして強く思っているのは、この猫たちが再び野良猫に戻らないようにすること。
自分がリタイアした後も施設を続けられるように、ほかのスタッフも積極的に関わるように促している。
渡辺さんは、猫の好きなスタッフに繋げて守っていき、猫を飼うことができない人が見に来てもらって癒されて、猫もかわいがってもらいたいと話している。
「猫宿 はなはな」は「姫宿 花かざし」の宿泊客であれば無料で利用することができ、一般客は1時間650円必要。もちろん、男性も利用できる。
(東海テレビ)