感染者が急増...首都圏が厳戒態勢に

感染拡大が続く新型コロナウイルスの脅威。東京都では3月26日、新たに47人が感染していることが分かり、25日の41人に続き、2日連続40人以上の感染が確認された。

 

感染者の急増を受け、首都圏では慌ただしい動きが。

政府は特別措置法に基づく「政府対策本部」を設置。安倍首相が専門家などの意見を聞いた上で、“緊急事態宣言”を出せる環境が整った

 

また、東京都の小池知事は26日夜、神奈川・千葉・埼玉・山梨の各県の知事と電話会談を開き、都内への不要不急の移動の自粛を求めることにしている。

小池百合子都知事:
都民の皆さんにお願いしたことは、すなわち首都圏の県民の皆さんへのお願いとほぼ同様でございますので...

 

もしも緊急事態宣言が出ると、首都圏の生活は一体どうなってしまうのか?

食料品や必需品の買いだめと生活者に募る不安。初となる緊急事態宣言は出されるのか?

なぜ「政府対策本部」を設置したのか

加藤綾子キャスター:
なぜこのタイミングで対策本部を設置することになったのでしょうか

千田淳一記者:
政府は当初、28日の対策本部設置を予定していましたが、25日に全国で1日の感染者が約100人に上ったことなどから、25日夜に対策本部の設置を急きょ決めたという経緯があります。政府関係者が「政府の対応が後手に回るのはよくない」と語るように、国内での感染拡大に危機感を強めていることがうかがえます。安倍総理は小池知事との会談で、26日の感染者数などを見極めた上で今後の対応を協議するものとみられます

 

加藤綾子キャスター:
安倍総理は実際に、緊急事態宣言をすることになるのでしょうか

千田淳一記者:
政府は現時点では、人口あたりの感染者数が少ないこと、感染源の不明な感染者がそれほど多くないことから、緊急事態を宣言する状況ではないとしています。ただ今後、知事らによる外出の自粛要請などにもかかわらず感染者が急増したり、感染源が不明な感染者が増えたりした場合、安倍総理は躊躇なく緊急事態を宣言する方針です

緊急事態宣言に必要な2つの要件とは?

政府対策本部が設置されると、緊急事態宣言が可能になるが、その流れはどうなるのか?

設置以降の流れを見ると、まずは諮問委員会の意見を聞いて「基本的対処方針」を決定。本部長にあたる安倍首相が、緊急事態宣言の要件に該当するのかどうかを専門家に聞き取りする。

 

【緊急事態宣言の要件】
1.国民の生命や健康に著しく重大な被害を与えるおそれがある
2.全国的かつ急速なまん延により、国民生活と経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある

この聞き取りの評価を踏まえ、安倍首相が期間・区域を定めた上で緊急事態宣言を出すという。

 

加藤綾子キャスター:
柳澤さん、ここにきて急展開ともうかがえる気がするんですけど、どうでしょうか?

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏:
先ほど千田記者のリポートにありましたけど、政府としては今緊急事態を宣言する状況ではないという認識はその通りだと思うんですよね。ただポイントは、どこで感染したかわからない感染者の数がこの後急激に増えると、これはもうどうしようもない状況になる。いわゆる爆発的な感染ということになりかねないので。感染経路の背後に相当数の感染者がいることになる…緊急事態宣言は“伝家の宝刀”と言われてますけど、刀に例えれば、腰に刀を差して柄に手をかけて「いつでもこれは出せますよ」という、そういう段階に来ているのかなという感じがします

各都道府県が要請・指示などを出せるようになる

緊急事態宣言が出たら、その後はどうなるのか。大きなポイントとしては、各都道府県の知事が要請あるいはもっと強い意味合いの指示ができることになる。

詳しく見ると、このようなことが可能になるという。

1.外出自粛要請
2.学校、保健所などの使用停止の要請・指示
3.イベントなどの開催制限の要請・指示
4.医薬品、食品などの収用
5.臨時の医療施設用に土地、建物を強制使用

 

加藤綾子キャスター:
柳澤さん、指示っていうのはかなり強い意味合いになるんですか?

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏:
これまでの協力を求める、自粛を求めるというふうな意味合いではなくて、実際上の意味としては命令なんですよね。「こうしてほしい」ではなくて、「こうしてください」という意味合いが非常に強いものになる

加藤綾子キャスター:
緊急事態宣言が出されると日本では初のことになるんですが、風間さん、この可能性についてはいかがでしょう?

フジテレビ・風間晋解説委員:
政府は特に今週末の前に感染者の爆発的な増加があった場合、やはり週末に後手に回るのはまずいということで。いつでも緊急事態宣言を出せる準備だけは今のうちにしておこうという、そういう考え方なんだと思います

 

(「Live News it!」3月26日放送分より)