東京メトロ銀座線の渋谷駅がリニューアル

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2020年を迎え、約80年ぶりに新しい駅舎となった東京メトロ銀座線の渋谷駅。
ホームの位置の移動や、線路を切り替えるなど渋谷駅の大改造は年末年始に大詰めを迎え、2020年1月3日に運用が始まった。

リニューアルされた渋谷駅構内は、M字型の独特な屋根や、ホーム幅がこれまでの2倍の約12mになるなど、近未来の渋谷を思わせる姿に生まれ変わった。

新駅舎について、東京メトロの山村社長は…

東京メトロ山村明義社長:
渋谷の駅全体の分かりにくさ、移動のしにくさの改善につながると考えております

1月6日から仕事始めという人が多い中、リニューアルされた渋谷駅について利用者たちは…

男性A:
だいぶ変わっていたのでびっくりしました

男性B:
近未来的なというか、何か今っぽいなみたいな

女性:
ホームが広くなって、使いやすくなったなと思いました

一方で新たな問題も…

しかし その一方で、リニューアルされた渋谷駅では、ある異変が起きていた。
1月6日、通勤通学ラッシュの時間帯に渋谷駅の構内で撮影された写真。
そこには、ホームに向かう人たちでひしめき合っている様子が映っていた。
利用客の一部からはこんな声が聞かれた。

男性A:
1月6日とかすごく混んでいて、大変なのかなとは思いました

男性B:
乗り換える時は、ちょっと不便になった気もするけれどもね

混雑の原因は「動線の変化」

一体何がこの混雑を引き起こしているのか。それは駅のホームの移動に伴う利用客の動きにあった。
これまでJRや京王井の頭線などから銀座線に乗り換える場合、利用客はホームに向かうまで、交わることない動線で移動していた。

しかし、ホームが約130m移動したことで人の流れが変化し、山手線の中央改札前で複数の路線の利用客が行き交うようになったため、混雑が起きたとみられている。

さらに銀座線への乗り換えについてはこんな声も聞かれた。

女性:
ともかく、京王・井の頭線ユーザーにとっては(乗り換えが)遠い。困る

――京王・井の頭線は乗り換えが遠いですか。

男性:
ちょっと遠いです

以前の渋谷駅では、京王井の頭線から銀座線に乗り換える場合、これまでは通常歩いて2分ほどだったが、新しいホームでは倍の4分近い時間がかかる。

今後の対応策は…

オリンピックイヤーである2020年に誕生した新しい渋谷駅。
東京メトロでは、駅舎の運用開始から2週間程度は各路線からの乗り換えルートに専用スタッフを10人ほど配置させ、対応にあたるとしている。

(Live News it! 1月7日放送分より)