2020年は東京オリンピックがあり、例年以上に国外からの観光客が見込まれる。
外国の方にも静岡を訪問した際にぜひ体験してもらいたい、味わってもらいたい、日本茶の新たな楽しみ方「ティーペアリング」を体験してきた。

老舗旅館のフレンチレストラン

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
こちらでは、お茶とお料理を新たな楽しみ方で味わえるということなんです

訪れたのは静岡県伊東市。日本の伝統的な建物や、おもてなしで外国人客からも人気の老舗旅館「アバリゾーツ イズ 坐漁荘」。

その中にあるフレンチレストラン「やまもも」。
地元の食材をふんだんに使ったフレンチと一緒に楽しめるのが…

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
ずらっと並んだ飲み物。ワイングラスに注がれていますが、実は日本茶なんです。こちらでは「ティーペアリング」が体験できます

「ティーペアリング」とは?

料理ごとに、ワインではなく、お茶を合わせる「ティーペアリング」。
フレンチに日本の文化を取り入れ、アルコールが苦手な人にも楽しんでもらいたいという思いから生まれた。

この店でティーペアリングを始めたのは、国内外のレストランやホテルで経験を積んだ山本晋平料理長だ。

山本料理長
こちらは黒トリュフと黒米のクロケット、富士山サーモンと人参のムースのタルトレットでございます。こちらに合わせるお茶はほうじ茶のスパークリングでございます

一品目に合わせて出てきたのは、スパークリングワイン…ではなく「ほうじ茶スパークリング」

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
(飲んで)ん~、ん?普段飲んでいるほうじ茶と全然違いますね。 香りもしっかりと強くて、炭酸なのでシュワシュワと香りも口の中で弾けますね


山本料理長
アミューズに合わせて少しだけスパイスを効かせた、お食事の始まりにぴったりのマリアージュとなっております

お茶×フレンチの「マリアージュ」

料理とお茶が味を引き立てあう「マリアージュ」。季節ごとの食材に合わせて、山本シェフがとことんこだわった組み合わせは、料理をさらに美味しく感じるように計算されている。

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
シェフ、次のお料理は?

山本料理長
こちらは季節の冬野菜ですね。今の季節に美味しい冬野菜とフロマージュブランのソースの組み合わせでございます

いろどり豊かな静岡県産の野菜。これに合わせるお茶は?

山本料理長
日本茶の茶葉で作りました和紅茶(わこうちゃ)でございます。紅茶の甘味と上品な渋みがこちらのお野菜の甘みを引き立てる、そういうペアリングでございます

使う茶葉は全て静岡県産。山本シェフ自らお茶農家と対話し、その年ごとに変わる風味や味を見極めている。

「お茶はお茶として飲むべき」

山本シェフがティーペアリング始めたきっかけは…

山本晋平料理長
静岡県は日本茶の生産量日本一ということで、食材の一つとしてお料理に茶葉を取り入れようと試みていました。
ですがお茶の持つ多様性、温度、茶葉の量などで全然違ったお茶になるということで、やはりお茶はお茶として飲むべきだと考えました。そういったところで、ティーペアリングに出会い、開発してきました

3品目は魚料理・ヒラメのかぶら蒸し。
合わせるのは、掛川産の深蒸し茶「菱東(ひしとう)」です。ヒラメの旨味成分グルタミン酸と、お茶の旨味成分テアニンのペアリングで相乗効果を生み出す。

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
お茶ではないですが、バターもお茶の形、お茶の色していますね

バターにもお茶の粉末が入っている。

そしてメインは富士宮のブランド豚、萬幻豚(まんげんとん)とキノコの朴葉焼き。

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
ん~、お肉とっても柔らかくて、脂身も甘いですね

温かい和烏龍茶と一緒にいただく。

テレビ静岡 本谷育美アナウンサー :
お肉との相性ぴったりですね。普段飲んでいる烏龍茶よりも甘味が強い感じがしますね

山本料理長
さらにお肉を引き立てるように、ビーツというお野菜を少しドライにして、一緒に煮出すことでさらにお肉との組み合わせが良くなっております

急須でいれた日本茶の素晴らしさを発信

まだまだ馴染みの薄いティーペアリングだが、お客さんはどんな反応なのだろう?


山本料理長:
フレンチで、ノンアルコールで食中の飲み物で、こんなにお料理に合うものは初めてだと喜ばれる方がほとんどです。
アルコールが飲める方も、料理の最後まで酔わずに食べることができます。実際に急須でいれた日本茶の素晴らしさを国内外の方に今一度、発信して行けたらなと思っています

お茶の新たな楽しみ方、ティーペアリング。
オリンピックイヤーの2020年は、国内外の人たちに茶どころ静岡をアピールする機会となりそうだ。

(テレビ静岡)

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