11年前インフル流行時に起きた「誹謗中傷」被害…「苦い経験」を新型コロナウイルスに生かす
感染拡大… 新型コロナウイルス

11年前インフル流行時に起きた「誹謗中傷」被害…「苦い経験」を新型コロナウイルスに生かす

関西テレビ
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国内
  • 日本国内の流行も新たな局面に入った新型コロナウイルス
  • 注意しなければならないのが「誹謗中傷」の被害
  • 11年前のインフルエンザ流行時、関西では「誹謗中傷」に苦しめられた人も

11年前にあった…感染者への誹謗中傷

中国・武漢から世界へ瞬く間に感染が広まった新型コロナウイルス。

和歌山県でも男性医師やその子どもへの感染が明らかになるなど、日本国内の流行も新たな局面に入った今、私たちが注意しなければならないのが、WHOも警鐘を鳴らす「誹謗中傷」による被害だ。

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和歌山県 仁坂吉伸知事:
あの子はうつってるとか、ばい菌もってるとか、危ないとか。いわゆる、いじめになるようなことがあってはいけないと思います

感染者への「誹謗中傷」。そして、今から約11年前同じような状況に関西が陥っていたことを覚えているだろうか。

大阪府 橋下徹知事(当時):
中学校、高校の生徒の皆さん。7日間は家でじっとしておいてください

2009年、世界中で流行した新型インフルエンザ。大阪府の高校生が国内初の感染者となるなど、関西も大きな混乱に陥った。

そんな中、大阪府茨木市にある関西大倉高校で約100人の集団感染が発生。

学校に「出ていけ」と電話も…

関西大倉高校 宮之前隆春校長(当時):
残念です、生徒の命に対する責任を痛感しています

連日会見を開き対応に追われる学校をさらに苦しめたのが、いわれなき「誹謗中傷」だった。当時も学校で対応に当たっていた今の校長は、その状況を振り返って…

関西大倉高等学校 古川英明校長:
学校に誹謗中傷の電話がひっきりなしにかかってきたり。茨木から出ていけとか。制服をクリーニングにもっていったときには、これ関西大倉のですよね?と言われて受け取りを拒否されたこともあったと聞いてる

日々増えていく感染した生徒。止まない誹謗中傷。生徒と学校関係者の精神的な負担は日に日に増していった。

関西大倉高等学校 古川英明校長:
こんな感じですね。(常備のマスクは)だいたい4000枚くらい

当時の経験から学校で感染症対策を徹底。マスクを備蓄し、1年を通してアルコール消毒液を教室の外に設置している。

関西大倉高等学校 古川英明校長:
感染した人が悪いというか、原因はないので。冷静に判断してもらって、誹謗中傷を発信することが問題

11年前の新型インフルエンザも…今や季節性に

一方当時、神戸市の病院に設置された「発熱外来」で新型インフルエンザの対応にあたっていた医師も、当時の教訓をこう証言する。

住友病院・林三千雄医師:
新型インフルのときはヒステリックな感じになったが、あの当時の新型インフルエンザは季節性インフルエンザになって、いま普通にみんなかかってる。今思えば、その当時ヒステリックな対応して怖がったのが、今になればおかしかったと思える。自分にもうつっていくかもしれない。感染した人にも、同じように、温かい目で、受け入れていくというのは必要だと思う

これから私たちに求められるのは、「誹謗中傷」という新たな被害を生まないための冷静さである。

(関西テレビ)

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