銀行員が感染…中国の銀行ではお札を消毒

2月26日、愛知県江南市にある三菱UFJ銀行の行員が、新型コロナウイルスに感染していたことが新たにわかった。取材班がその銀行を訪れると、マスクをした行員が来店する客の一人一人に事情を説明する姿があった。

行員:
(行員の1人が)新型コロナウイルスに感染しまして

客:
えー!

 
 
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初耳だった客は驚きを隠せない様子。どのような説明があったのか、話を聞くと…

客:
「感染者と濃厚接触者は今日、出勤していなくて、消毒もしているから、それでもいいですか?」と(聞かれた)

行員の感染がわかったのは、2月26日の夜。発熱したのは25日だったが、その日まで接客業務にあたっていたという。

銀行の利用者:
年金とかもここばっかりだから怖い、本当。

 
 

この銀行員感染のニュースを受け、ネット上には「接客で?まさかお金から感染したとか?」「お札にコロナが付いて感染するんじゃ…」など紙幣を通じて感染したのではないかという噂も上がっていたが、今回感染した男性は26日名古屋市が新たに発表した感染者のうちの1人で、銀行ではなく名古屋市内の施設で感染したとみられている。

ちなみに中国のSNSに投稿されたある銀行の映像では、お札の束が次々とケースに詰め込まれ、お札の消毒作業を行っていた。新型コロナウイルス対策として100℃近い高温で30分間消毒するのだという。

 
 

お札からの感染はあり得るのか?

そもそも紙幣などからの感染は起こり得るのだろうか?

感染症学が専門 中原英臣医学博士:
もしウイルスが付いた手で触ったとするならば、他の方がそのお札を触れば感染するリスクはあると思います。

 
 

海外の研究では、お札についたインフルエンザウイルスは2週間以上生き残るという。硬貨もお札と同様で、お金を触った手で他の物を触ると、感染リスクが拡大するのだ。

街では、買い物で現金に触れることへの不安の声もあった。

女性:
袋詰めは基本、自分でしなくちゃいけないですけど、いろいろ触ると手で物をうつしたりとか。もし菌が付いていたら、触ってうつされてることにもなるのかなと…

 
 

スーパーを覗いてみると、会計の後、お金を触ったその手で食料を袋詰めする人がほとんどだった。

感染症学が専門 中原英臣医学博士:
自分の手をきちんと洗う、消毒するというのが、一番大事なウイルス感染から身を守る方法だと思います。

 
 

(「Live News it!」2月27日放送分より)