桃田賢斗選手がマレーシアで追突事故

マレーシアで開かれたオリンピックイヤー初となる「BWFバドミントンマレーシアマスターズ2020」で圧倒的な強さで優勝を飾った桃田賢斗選手(25)。この勝利の翌朝日本のエースがまさかの交通事故に巻き込まれました。

運転手は死亡し、桃田選手は顔の複数箇所に裂傷を負ったほか全身打撲、骨折の疑いもあるといいます。

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13日朝、事故直後に撮影されたとみられる映像をみると、トラックの後ろにめり込む白い車が映っていて、運転席にはまだ人が残されていました。さらに事故の被害者でしょうか、路肩には人の姿も。

このフロント部分が大破した車に桃田賢斗選手が乗っていたのです。

桃田選手(2019年12月):
感謝の気持ちを忘れずに自分らしくプレーできたらいいかなと思っています

東京オリンピックへの意気込みを静かに語った桃田選手。現在世界ランキング1位、金メダルに最も近い選手のひとりです。

マレーシアバドミントン協会関係者:
運転手を含む5名が事故に巻き込まれました。5名の中に桃田賢斗選手がいます

地元メディアなどによると、桃田選手ら5人が乗った車が高速道路で前のトラックに衝突。桃田選手は2列目に座っていたといい、事故は空港に向かっている途中に起きたといいます。

この事故で男性ドライバーが死亡。車に乗っていた選手らは病院に運ばれ手当てを受けていて、桃田選手は眉間やあご唇に裂傷を負ったほか、全身打撲のけがで骨折の疑いもあるといいます。命に別条はないということでした。

前回のリオ五輪は処分で出場できず、今回の東京五輪は?

前回のリオ・オリンピック前の2016年4月、違法賭博店に出入りしていたことが発覚した桃田選手。無期限の出場停止処分を受け金メダル候補でありながらオリンピックに出場できませんでした。

復帰後には世界選手権2連覇を達成するなど復活を果たし、東京オリンピックではバドミントン男子シングルス初の金メダルが期待されています。

今のところ容体は安定しているといいますが、気になるのはオリンピックを含む今後への影響です。

酒井形成外科・酒井倫明院長:
交通事故で嫌なのは首が後から頚椎症になったりとか、頚部の筋肉が痛められて気分悪いんだという人がいます。それが一番心配です

桃田選手は14日開幕するインドネシアマスターズには出場せず、当面はけがの回復に努める見通しです。

(「Live News it!」1月13日放送分より)