ベビーカー「見落とし発車」はなぜ起きた?

駅のホームに取り残されたベビーカーが線路に転落し、男の子が軽傷を負った事故。運転士の「見落とし」による事故はなぜ起きてしまったのだろうか?

事故が発生したのは12月25日、兵庫県豊岡市のJR江原駅。2歳男児を乗せたベビーカーを押していた母親が到着した電車に乗り込んだ際のことだった。

電車の乗降口がホームより13cmほど高くなっていたため、まず母親が先に乗り込み、ベビーカーを引き上げようとしていたところ、電車のドアが閉まってしまったという。

2歳児が乗ったベビーカーをホームに取り残したまま電車は発車…

その後ベビーカーが動き出して、男児はそのまま1m下の線路に転落してしまったという。

ベビーカーは死角に?ワンマン運転で起きた事故

線路に落ちた男児は監視カメラを見た駅員によって救出され、おでこをすりむく軽傷だった。

一体なぜ、電車はホームに取り残されたベビーカーに気付かず発車してしまったのだろうか?

電車はワンマン運転で運転士しか乗っておらず、ホームにも駅員はいない状況だったという。

運転士:
鏡で3回確認したが気付くことができなかった。ベビーカーのあたりは陰になっていた

今回の事故についてベビーカーを使う母親からも不安の声が…

ベビーカーを使う母親:
怖いですね、反対のパターンもあり得ますよね。ベビーカーだけ電車に乗っちゃって、私だけホームに取り残されるリスクもきっとあるわけですよね

この事故について当初公表していなかったJR西日本…理由については「列車の遅れも少なく、ベビーカーと列車の接触もなかったため、公表基準に達していなかった」としている。

ワンマン運転時の安全対策は運転士任せで良いのか?

「Live News it!」のスタジオでは…

加藤綾子キャスター:
見落としから起きてしまった事故なんですけれども、風間さん?

フジテレビ・風間晋解説委員:
ワンマン電車の運転士への負担というのが大きいですよね。だから現状、JR各社はワンマン運転は2両編成限定なんです。ところが働く人手不足に対応するために、今年から3両以上の編成でもワンマン運転をOKにしようという流れなんです。だからこそ、ホーム上のカメラとか、あるいはホームドアといった安全対策というのを早急に進めなきゃいけないですよね

加藤綾子キャスター:
監視カメラを見ていた方がすぐ気付いてよかったですよね?

フジテレビ・風間晋解説委員:
そうですよね。でも、鏡に死角じゃないですけど、鏡を見て分からないというのも問題ですよね。

(「Live News it!」1月17日放送分より)