インフルエンザが2か月以上早く流行
まだ暑い日も多いが、2019年はもうインフルエンザが流行し始めている。
例年インフルエンザは12月から3月の間にかけて流行する。ちなみに昨シーズンは流行し始めたのは12月14日。
2019年は9月26日からということで、2か月以上も早く流行している。しかも、全国的な流行になる可能性がある。
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厚生労働省のデータで見ると、9月22日までの1週間で全国約5,000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は5,716人。
2,018年の同じ時期が668人で、10倍弱となっている。
1医療機関あたりの患者数で見ても1.16人。流行の目安が1人だが、この1人を超えているのが、佐賀・宮崎・東京など既に10の都府県となっている。
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さらに沖縄県ではこの時期に3,029人。警報が出ている大変深刻な状況だ。
インフルエンザは冬の乾燥期に流行するというイメージがあると思う。冬は乾燥して粘膜がダメージを受けやすく、インフルエンザが流行すると考えられてきたが、本当のところ「流行する理由ははっきりとは分からない」ということだ。
ラグビーW杯の開催も流行の理由の1つ
反対にはっきりとしていることは、インフルエンザは常に世界のどこかで流行しているということだ。
WHOによると10月から3月は北半球、南半球では4月から9月にかけて流行している。こう見ると年がら年中、インフルエンザが循環しながらどこかで流行していて、この間にある熱帯・亜熱帯の東南アジア地域では年中インフルエンザが起こりやすい。
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専門家(医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)によると、以前は「乾燥する冬に流行する」と考えられていたが、今は必ずしもそうではない。その理由としては、「夏休みに海外旅行に行く人が多かった」ことや「日本に来る外国人の観光客が増えている」ことなど、人の往来が増えていることが考えられるという。
さらに2019年の特別な事情としては、「ラグビーのW杯が行われている」ということ。ちょうどインフルエンザが流行している南半球からの訪日客が増えていることも、1つの理由としても考えられるということだ。今シーズンは早めから注意が必要だ。
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コメンターター・別所哲也氏:
仕事柄、毎年インフルエンザの予防はしている。2018年はワクチンが足りなくなったり、子供やお年寄りなど優先されるべき方に行き渡らなかったこともあった。流行は絶対に冬だと思っている思い込みが怖い。
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ワクチンの接種は10月から開始される。受験を控える方などは、ワクチンを早めに接種することをお勧めする。
(Live news it! 9月30日放送分より)