米沢市西吾妻山の宿泊施設がリニューアルし、内覧会が行われた。客室の多くを和室から洋室に変え、インバウンドを含めた幅広い誘客を目指す。
1987年に開業した「アルブ天元台」は、米沢市も出資する第3セクター「天元台」が運営する宿泊施設で、主にスキーシーズンに国内の愛好者が多く利用してきた。
しかし、新型コロナに見舞われた2020年シーズンに、宿泊者数が前年のほぼ半分の約1000人にまで落ち込み、それ以降も大幅な回復には至っていない。
こうした中、ねらいを定めたのがインバウンドを含めた新たな客層の開拓。
資本業務提携している山形市のタカミヤホテルグループからの助言も受けながら、総事業費1500万円をかけて、開業以来初めてとなる全面リニューアルを行った。
(天元台・太田幸男常務)
「蔵王にもインバウンドのお客が多い。そういった人はいろいろな地域を探している。天元台も世界各国から来てもらえる環境の整備。まずはそこから始めた」
これまでは客室16室すべてが和室だったが、2部屋を残して14室を洋室に。
内装も刷新した部屋にはベッド3台を備えたほか、押し入れの上段も寝床に改修した。
また、個人・団体ともに対応できる2段ベッド3台を導入した相部屋形式のドミトリー室も2部屋設けられた。
このほか、冷蔵庫や電子レンジが自由に使えるオープンスペースでは、宿泊客同士が交流を楽しむこともできる。
宿泊できる人数は従来の88人から64人まで減るが、料金体系の見直しと積極的なPRで稼働率をあげ、利用者数の回復と利益の拡大につなげる考え。
(天元台・太田幸男常務)
「目標は1年間で2500~3000人。今まで低迷していて、巻き返すというか、一般の人に認識してもらうには時間がかかるとは思っている」
今後は地元の特産品・米沢牛を使ったメニュー開発を進め、地域の自然や食を存分に楽しめる施設として誘客を図っていく。
