鹿児島県指宿市の池田湖に、観光遊覧船が就航する計画が進んでいる。地元企業が「地域を元気にしたい」と新たに運営会社を立ち上げ、九州運輸局に営業許可を申請中だ。許可が下りれば、年内にも運航を開始したい考えである。
漁船を改造した「金豊龍号」、1日4便を計画
運航を予定しているのは、漁船を改造した観光遊覧船「金豊龍号」。定員は約60人で、開聞岳を望む池田湖の見どころを約40分かけて巡る1日4便の定期運航を計画している。
この事業を手がけるのは、池田湖近くに事務所を構える「川路建設」だ。新たに運営会社を立ち上げて臨む。川路洋人社長は事業を始めた理由についてこう語る。
「売店がなくなってしまったり、ご飯を食べるところがなくなってしまったり、最近ちょっと寂しくなってきた。『池田湖周辺をなんとか盛り上げたい』『元気になってほしい』という気持ちでこの事業を始める」

「見る観光地」から「体験できる観光地」へ
池田湖といえば、謎の巨大生物「イッシー」の目撃情報で知られる九州最大の湖でもある。湖上を遊覧する新たな体験は、イッシーとの“遭遇”への期待も含め、観光客を引きつける魅力になりそうだ。

湖畔では近年、人気カフェの出店やトイレの整備なども進んでいる。指宿市観光課の牛込親正さんは、遊覧船がもたらす変化への期待をこう述べている。
「『見る観光地』というところから体験などを通じて楽しめるような観光地に生まれ変わってほしいと考えている。協力できるところは協力して、支えていきたい」
地域資源を活かした観光遊覧船が、指宿・池田湖エリアの新たな振興の一手となるか注目される。

