奄美大島の海岸で国の天然記念物・オカヤドカリを違法に捕獲したなどとして、文化財保護法違反の罪に問われた中国籍の男2人に、名瀬簡易裁判所は罰金50万円の有罪判決を言い渡した。裁判官は「組織的で悪質性が高い」と指摘している。
1333匹を無許可で捕獲
判決を受けたのは、住所不詳のホアン・チュンジェ被告(33)とドン・ジンフイ被告(28)の2人で、いずれも中国籍である。

判決によると、2人は2026年6月、奄美市などの海岸において、国の天然記念物に指定されているオカヤドカリをあわせて1333匹、国の許可を得ずに捕獲した。オカヤドカリは文化財保護法によって保護されており、捕獲には国の許可が必要とされている。

「組織的で悪質性が高い」と裁判官
10月14日に開かれた判決公判で、名瀬簡易裁判所の鵜飼奈美裁判官は「中国国内の共犯者から指示を受けての犯行に及んでいて組織的で悪質性が高い」と指摘した。
一方で、2人が反省の態度を示していることなども考慮され、ホアン被告とドン被告にそれぞれ罰金50万円の有罪判決が言い渡された。

生態系への深刻な影響も懸念
奄美大島は豊かな自然環境で知られ、オカヤドカリをはじめとする希少な生物が多く生息する地域である。今回のように組織的な密漁が行われることは、地域の生態系や天然記念物の保護に深刻な影響を及ぼしかねない。

