国の重要無形文化財に指定されている「伊勢大神楽」の巡業が香川県小豆島沖にある離島、沖之島で行われました。島には2027年に橋が架かる予定で、渡し船で島に渡るのは2026年で最後になります。
〇船に乗る大夫さんたち
あいにくの雨となった10月4日、香川県土庄町の小江地区の港から、町営の渡船で数百メートル離れた瀬戸内海に浮かぶ沖之島に渡ります。
〇笛鳴らしながら歩く様子
伊勢大神楽は、江戸時代に三重県の伊勢神宮への参拝ができない人たちの家を訪ね、獅子舞をしながら家内安全などを祈る神事芸能です。伊勢大神楽の5つある家元の1つ、森本忠太夫さんの一行は1年のうち約10カ月かけて香川・岡山の瀬戸内海沿岸や近畿地方を巡っています。
(次期後継者 森本和也さん)
「病気にならなかったり、家の人が一年元気に過ごせるようにお祈りして(回る家の軒数は年)1万あるかないかぐらい…」
沖之島には毎年この時期に訪れていて、島の人たちにとっては、秋の風物詩となっています。
(地元の人)
「秋が来た、季節が変わったと感じる。(来てくれて)とてもうれしいです」
人口50人ほどの沖之島は2027年3月に小豆島と橋で結ばれる予定で、橋の完成後に渡し船は廃止される予定です。森本さんの一行が船で島に入るのも2026年で最後となりました。
(森本和也さん)
「本土の方に渡ってしまうと、若い人も帰ってこないみたいで。前までは夕方までかかってたところも、お昼過ぎでもう全部終わってしまったり。今後にもうなん百年と続いていくような文化にしていきたいと思っています」
森本さんたちは1週間ほど小豆島各地を巡ったあと、直島や岡山市の犬島などを巡る予定です。
