地震で被災した人たちに、元気を出してもらおうと、多くの人気タレントやアーティストなどから応援のメッセージが八代市のインターネット放送局に寄せられました。このメッセージを届けた人たちの思いを見つめます。
【斎藤 工さんからの応援メッセージ】
「八代の皆さん、そして熊本の皆さん、俳優の斎藤工と申します。今日を無事に過ごした。それだけで十分な一日もあると思います。遠く離れていても、皆さんを思い、できることを考えている人がいます。私もその一人です」
地震で被災した人たちへの応援メッセージです。
そして、これまで八代の祭りや音楽フェスに出演してきたJポップユニット・ETーKINGのメンバーからも。
【ET-KINGさんからの応援メッセ―ジ】
「子どもたちがまたいっぱい笑って、みんなで楽しめる八代に戻っていくと俺たちも信じていますし、できることはたくさんやらせていだきたいと思っております」
応援のメッセージは人気タレントやアーティスト、スポーツ選手など計76組から寄せられ、インターネット放送局『ヤツシロラジヲ』のサイトで聴くことができます。
『ヤツシロラジヲ』は普段は八代市の観光、イベント、文化、生活情報を発信していますが、7月の地震発生直後から約1カ月間、災害情報を発信していました。
運営しているのは八代市で学習塾を経営する中村 謙太郎さん。地震が発生した時は授業中で、塾の生徒たちを保護者が迎えに来るのを待ち、近くに住む人たちの救助に当たった後、災害情報の放送を始めたといいます。
【ヤツシロラジヲ 中村 謙太郎さん】
「最初はひたすらしゃべったのを録音して、ラジオで流していたんですが、声が出なくなって、そこからはAIでいっぱい原稿を作って、読ませてというのをやりながら、ラジオをやっていました。しばらくしてから、いろいろな人たちが協力してくれて、実際の人間の声で訴えかけたり、情報を伝えたりしてくれたおかげで、クオリティも上がった状態でやれている感じです」
災害情報の発信を手伝い、応援メッセージを集めてくれたのが、『現場監督・大(だい)ちゃん』として、地域のイベントでステージに立つ山口彩さんでした。
(第57回八代くま川祭り『八代亜紀さん追悼のど自慢大会』で優勝)
【『現場監督 大ちゃん』こと 山口 彩さん】
「八代亜紀さんは常に前向きでしたので、こういう地震の時にはおそらくすぐ駆けつけてくれたと思うのでと(周りの人から)言われたので、『大ちゃん』として、施設を訪問して、話し相手になる活動をしています」
山口さんは昼は外国人技能実習生の世話をして、夜はカラオケパブを経営しています。地震で店は被災し、約2週間、営業できませんでした。
【山口さん】
「居ても立ってもいられないというか、イベントでご縁があった八代よかとこ大使のゴリけんさんと陣内 貴美子さん、メンバーの一人が八代出身のET-KINGさんに何かこう声でいろいろな人を励ましたいという相談をさせてもらったら、2、3日たったら、すごい著名な人たちの応援メッセージを届けてくださってます」
山口さんはデイサービスセンターなどを訪れ、これらの応援メッセージを届けました。
【武田 鉄矢さんからの応援メッセージ】
「熊本の皆さん、武田 鉄矢です。私もルーツそのものは熊本でございまして、父と母は熊本の小国の出身でございます。熊本の言葉でお伝えしようと思います。武者ぶりんよか、肥後もっこすやけん、こっからがまだすばい」
【タレント ゴリけんさん/八代市日奈久出身】
「熊本人でも難しい最後の方言ですね」
ゴリけんさんがヤツシロラジヲの収録現場を訪れました。
(ゴリけんさんと山口さんのやりとり)
「『本物なの?』と言われるくらい、2回聴いていただいたりして、びっくりしていました」
「伊達 公子さんとかね」
「そう、本当に」
「坂本 冬美さんのものまねの人がいたから、ちょっとややこしかったですね」
「坂本 冬美さんなのか、冬休みさんなのか」
「冬休みさんから早々とメッセージをいただいたので」
【ヤツシロラジヲ 中村 謙太郎さん】
「これまでいただいた応援のメッセージはヤツシロラジヲのホームページでいつでも聴けるように形として残そうと思っていますので」
この中には山口さんにとって忘れられない、思い出のアーティストからのものもありました。
【大友 康平さんからの応援メッセージ】
「HOUND DOG(ハウンドドッグ)の大友 康平です。もう30年以上前になるんですが、八代市で市制50周年記念のイベントがありまして、コンサートを開きました。その時、『チケット代が高い』『ロックは不良の音楽だ』。などありまして、当時、一番コンサートを見たかった中学生の方々が参加できませんでした。その中学生の皆さんが署名運動をして、どうしてもコンサートを見たいんだという署名が届きまして、よし、分かったと。それならチケット代が高いのであれば、卒業証書を持ってきたらチケット代わりにして、ライブが実現しました。あの時、コンサートに参加してくれた人たちはもう立派な大人になっていると思います。あの時の団結心、思いやり、協調精神でなんとか乗り切ってほしいと思っております。心から心から一日も早い復旧を願っております」
(ゴリけんさんと山口さんのやりとり)
「その時の署名した中学生ですよね」
「聴くたびに涙が出てきます」
「あの時の奇跡、団結力はすごかったですもんね」
「そうですよね」
(八代市役所/9月9日)
山口さんは八代市の小野 泰輔 市長に76組の応援メッセージが届いたことを報告しました。
【八代市 小野 泰輔 市長】
「避難の環境が良くなるとか、自宅の再建が進むとかもちろん大事ですが、心が温まる、勇気づけられる支援も本当にありがたいので、こういった活動をされている大ちゃんに感謝しています。メッセージを寄せていただいている皆さんに感謝しています。ありがとうございます」
【山口 彩さん】
「このメッセージを自分の足で避難所や在宅避難をしている人に届けられたのは、私も力になったし、身近な人たちを笑顔にするようなことを一つ一つしていきたいと思います」
