富山県西部を襲った豪雨から1カ月、今も復旧作業が続いています。
土砂崩れでリビングに土砂が流れ込んだ氷見市で男性、生活再建へ歩む1カ月を追いました。
*自宅が被害を受けた 向柴晃一さん
「ここを押すと(電気が)付くので、うれしいですね」
電気のスイッチを押すと、約1カ月ぶりに明かりがつきました。
*向柴晃一さん
「あっという間と言えば、もう1カ月経ったかなと思うし、まだ1カ月しか経ってないんだという気持ちもある」
氷見市余川に住む、向柴晃一さん、54歳。
自宅が土砂崩れの被害を受けました。
*向柴晃一さん
「奥の方は一度土砂は取ったけど、手前はこれから。いろんな方の助けを借りて、ここの土砂が全部なくなった。災害ボランティアの方のおかげ。いろんな方に助けてもらっている」
8月27日の午前5時頃。
裏山の斜面が崩れ、大量の土砂が住宅に流れ込みました。
当時、向柴さんは家族と2階にいました。
*向柴晃一さん
「爆発するように、コンクリートがドーンという(音がした)しばらくして建物ごと倒れてきそうになり、避難した」
土砂は玄関をふさぎ、1階のリビングにも流れ込みました。
*自宅が被害を受けた 向柴晃一さん
「もう、どうしていいのかわからない。このままここに住めるのかもわからない」
家族とともに、避難所での生活を余儀なくされました。
*向柴晃一さん
「避難生活が長くなりそうかなと。落ち着く場所が欲しい。じっくり休めないので」
それから1週間近く経ってもリビングの床には5センチを超える土砂が残ったまま。
災害ボランティアの力も借り家の中や周辺にたまった泥や土砂を少しずつ取り除いてきました。
*向柴晃一さん
「1週間たって、つらいものが余計に増えた」
豪雨から約1カ月。
暮らしの中にも、小さな変化が出てきました。
*向柴晃一さん
「毎朝(家に)新聞は取りに来るんですよ。でも、もう長靴履かなくても来れるようになった。今までは長靴を履かないとポストまで来られなかった。(リビングも泥が)結構なくなって、必要なものは置けるようになったので」
家の外の土砂は地面が見えるほどに取り除かれリビングの床も見えるようになりました。
しかし、元の暮らしに戻れる見通しは、立っていません。
*向柴晃一さん
「以前の生活通りには…なりたい気持ちはあるけど、現状はなかなか難しい。ところがあるのかなと」
自宅は大規模損壊、納屋は全壊と判定されました。
隣接する仕事場も半壊で、仕事に復帰できていません。
生まれてから54年間住み続けている自宅。
片付けのため、2次避難先の民宿から毎日のように訪れていますが、自宅を修理するのは諦めています。
*自宅が被害を受けた 向柴晃一さん
「このまま住めないかもしれないけれど、違う形でもいいから、ここに戻れればいい」
豪雨から1カ月。電気が戻り、片付けが進む一方、生活の再建は道半ばです。
