29歳の女性が富士山の登山中に落石に遭い死亡

ぶ厚い雲の隙間から顔をのぞかせる富士山山頂。
令和元年の登山シーズンも残りわずかとなった8月26日、痛ましい事故が…
8月26日午前5時過ぎ、29歳の女性が富士山の登山中に落石に遭い死亡した。

この記事の画像(11枚)

緊迫の現場を目撃した人は…。

男性登山客A;
ちょうど我々が山頂の鳥居に着いた時に、下の方から『看護師さんいませんか?』という声が聞こえてきました。非常に怖いなと思いました。もしかしたら自分たちにも当たっていたかもしれないので…。

男性登山客B;
(車の)荷台に女性が意識のない状態で横たわっていて、いわゆる心臓マッサージ、胸骨圧迫による心肺蘇生術を施していた状況でした。山頂付近は風もかなり強かったです。ちょっと怖いなと思うスピードがありました。

フジテレビ 海老原優香アナ:
登山道を歩いていますと至るところに石が転がっているんですが、このように小さな石から大きな石まであって。1つ1つがずっしりと重いんです。

落石事故を受け登山道が通行止めに…

このずっしりとした大きな石が、人の体を直撃したら…。
落石事故を受け、標高3450mにあたる8.5合目地点から山頂までの登山道が通行止めとなった。

残り少ない富士登山シーズン。登山道がある5合目は、今日も多くの登山客や観光客などでごった返していた。

落石事故について登山客は…

女性登山客A;
ヘルメットがあった方がいいとは思うのですが、なかなか他の山でヘルメットをしないので、そのまま来ちゃいますね…。

女性登山客B;
色んなところに落石注意の看板がいっぱいあるので、どこで何があってもおかしくないし、ちょっと詳しい方に聞いたら、小さい石でも10mでも転がれば、ものすごい勢いで落ちるので。

砂煙を上げバウンドしながら転がる落石…

これは2018年の6月にカメラが捉えた富士山の斜面。いくつもの砂煙を上げているのがバウンドしながら転がる落石だ。

もし、人に当たれば命の危険に直結する落石事故。

海老原アナ:
頭上には急な斜面が広がっていて、ごつごつとした石が転がっています。

2019年6月 吉田ルートでは、前年10月の台風の影響で山頂近くの石積みが登山道に大きく崩落。

7月1日の山開きの際は8.5合目から上には登れず、その後ネットで覆うなどの対策を施し、山頂までの通行が可能となっていた。

県は、今回の落石と直接的な関係はないとしている。
警察や山梨県は現在、落石が自然発生したのか登山者が落してしまったのか、当時の状況を調べている。

(Live News it! 8月26日放送分)