夏の訪れを感じさせるかき氷の提供が熊本市のスイーツ店で２３日から始まります。『地元の良さを感じてほしい』と考案されたもので、地元の食材を使い、阿蘇の山がイメージされています。
熊本市中央区の上通アーケードに店を構えるスイーツ店『まるいわ』です。
【まるいわ 岩崎 公子さん】
「熊本の物にこだわって、熊本のいい物をいろんなところに発信していきたいという思いがあります」
ここで提供されている『あんさんどら』というどら焼きは『瑞鷹（ずいよう）』のあま酒や宇城市の蓮根を生かしたもっちりとした食感が特徴です。
【来店客】
「どら焼きを買いに。おいしいです。今から知り合いの友達に会うので、お土産に」
この場所は元々創業約１２０年の『岩崎かばん』という鞄販売店でしたが、去年１２月、近くに移転。
年間を通して上通にたくさんの人が訪れてほしいと業態を変え、新たにスイーツ店をオープンさせました。
店内は熊本城の城下町の雰囲気を感じられる落ち着きのある造りで、カフェとしても利用できる和室では茶道の体験もでき、外国人観光客が増えているといいます。
そして、オープンから半年がたつ５月、新たなスイーツの提供を決めました。
【仲野 香穂 リポート】
（お待たせしました）
「本当に阿蘇の山の形ですね。こんもりとしていて、かわいいです」
阿蘇の山をイメージしたかき氷です。
自家製のわらび餅が入っていてかき氷には小国ジャージー牛乳を１００％使用。
液体を瞬間冷凍するという特殊な機械で細かく削り出します。
味は２種類で、抹茶とほうじ茶。
どちらも山鹿市の岳間のお茶が使われています。
それぞれのお茶に合わせた練乳を上からかけると…完成です。
【仲野 香穂 リポート】
「いただきます。サラッとフワッとすごく繊細な舌触りです。口に入れた瞬間、ひと口だと思えないほど香り高い抹茶の味が楽しめます」
抹茶味は『米塚』、そしてほうじ茶味は『カルデラ』と名付けました。
【１個１１００円（税込み）】
餡子は、フレンチのシェフが監修したもので、天草の塩を使用し、小豆の風味を存分に感じられます。
【まるいわ 岩崎 公子さん】
「素材の味を感じてもらいたいので甘さは控えめにしています。『まるいわ』を通して熊本を旅したような気持ちになってもらえると思う商品ができていると思います」
オープンから半年、店では「地元の人にも熊本の魅力を再発見してほしい」としています。
