能登半島地震で甚大な被害を受けた氷見市で、農業用水路の応急復旧が完了しました。

氷見市の末端農業用水路は、地中に埋設されているパイプラインを含め、総延長およそ1000キロで4月26日、田んぼへの水の供給が開始されました。

氷見市では、能登半島地震の影響で農業用水路やパイプラインなど1216箇所にひび割れや水漏れが見つかりました。
国と県は、調査チームを作り地震発生直後から復旧作業を続けた結果、農業用水の供給に一定の目途が立ち田植えの時期に間にあいました。

4月26日は、氷見市島尾の田んぼで、国や県、氷見市、地元の営農組合の関係者などが見守る中、バルブを開放すると用水から水が勢いよく流れました。

*島尾営農組合 堀井重則組合長
「地震で水路もどうなることかと心配していたが、ようやく出水できてほっとしている。これから、あぜまわりの点検をして水を大切にしなければということを伝えたい」

今回は応急的な復旧で、氷見市では米作りが一段落する秋以降に本格的な復旧作業を行うことにしています。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。