被爆の実相を次の世代に受け継ぐ、被爆体験の「証言者」と「伝承者」の委嘱式が行われ、今年度から無期限で活動することが可能となりました。

23日、新たに委嘱書の交付を受けたのは、自らの被爆体験を伝える「証言者」2人と、被爆者や家族の体験を受け継ぐ「被爆体験伝承者」19人と「家族伝承者」22人のあわせて43人です。

この取り組みは被爆者の高齢化が進む中、その体験を次の世代に伝えていくもので、これまでに証言者と伝承者あわせて296人が委嘱を受けています。
任命期間は、これまで、1年ごとの更新となっていましたが、制度が定着してきたことなどから、今年度から無期限となり更新は不要となりました。

伝承者の中には20歳の女性もいます。

【被爆体験伝承者・増本夏海さん(20)】
「皆さんそれぞれに、できることがある。自分にできることがあることを、まず探すところからしていただきたい」

委嘱を受けた証言者と伝承者は、今月末から活動を始めるということです。

テレビ新広島
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