木原防衛相は22日午前、海上自衛隊のヘリコプター2機が伊豆諸島沖で墜落して隊員1人が死亡し7人が行方不明になっている事故について、「昨日回収された2個のフライトレコーダーに関して無事にデータを取り出すことができた。いずれのフライトレコーダーについても現在解析中だが、現時点において飛行中に機体に異常があったことを示すようなデータは確認されていない」と明らかにした。
その上で事故原因について「分析中だが、様々なことがあり得る。現時点においては機体の異常による原因ではないのではないか」との見解を示し、「今後、さらにフライトレコーダーの解析を行い、他の情報と合わせて事故調査委員会において事故原因の分析を進めていく」と述べた。
また、木原大臣は「本日も自衛隊および海上保安庁が行方不明者7名のための捜索を実施中だ」として、捜索に全力を挙げる意向を強調した。
一方、海自トップの酒井海上幕僚長は機体の主要部分については、「位置はまだ把握できていない」と明らかにした。現場海域の水深は約5500メートルで、「海底に沈下しているだろう機体については、海自の海洋観測艦を用いて大まかな位置の特定に努めたい」と説明した。