アメリカ軍は19日、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行しました。訓練は5か月連続で、嘉手納町をはじめ地元は、訓練は常態化していて基地負担の軽減に逆行していると反発しています。

與古田遼記者:
「午後2時過ぎです。機体から5人が降下する様子が確認できます風にあおられてでしょうかかなりの速度で旋回している様にも見えます」

訓練はおよそ2時間に渡り、合計4回・20人が降下する様子が確認されました。

パラシュート降下訓練は、例外を除いて伊江島補助飛行場で実施されることになっていますが、アメリカ軍は滑走路の改修工事を理由に、去年12月から5か月連続で訓練を実施しています。

嘉手納基地周辺の自治体で構成する三連協は「5か月連続の訓練は実質的な常態化で基地負担の軽減に逆行するもの」とコメントしました。

また、玉城知事も「伊江島補助飛行場の整備状態を理由としているが未だ具体的な対策を講じていないのは怠慢である」とアメリカ軍を批判しています。

いっぽう、木原防衛大臣は「伊江島の滑走路は大型固定翼機の安全な離発着が困難な状況であり、部隊の即応性を維持・向上させるためにも例外的な場合に該当する」と容認する考えを示しました。

また、滑走路の改修状況については「現在、アメリカ軍が滑走路の下で地質調査を実施している」と述べましたが、工事を終える時期についての明言はありませんでした。

沖縄テレビ
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