19日朝に起きた東京・渋谷区の発砲した事案。
公務執行妨害の現行犯で、田中陸容疑者(21)が逮捕されました。

田中容疑者や現場にいた4人の関係性は、調査中となっています。

なぜ、警察官は発砲したのか、何があったのか。
このニュースについて、元埼玉県警捜査1課の佐々木成三さんと見ていきます。

警察官が武器を使用するには厳格な規定がある。まずは犯人の逮捕または逃走の防止。あとは事故または第三者の防護。公務執行妨害の抑止で武器の使用は認められる。

そのなかで、武器を使って相手に危害を与えても適法だと言われるのは正当防衛と緊急避難。現段階の情報では、警察官に向かって急発進して向かってきたのは逃走の防止と緊急避難・正当防衛、こういった要件に当たるならこれは適法じゃないかと感じている。

――住宅街の発砲、危険性は。
もちろん武器を使うときは周囲の状況を考慮しながら使うというのは警察官のなかでも意識はあったと思う。

――警察が急所を外して撃つ訓練はあるのか。
拳銃訓練でポイントを狙って撃つという訓練はしている。ただ実務上、緊急でいとまが無い時に狙って撃つのはかなり難しいとなると、まずは当てることを第一優先で撃つ訓練も実際にしている。

――容疑者からはアルコール薬物ないが、逃げた理由は何が考えられるか。
動画を見てびっくりした。撃たれてからも、細い道をかなりスピードを出しながら逃げている。これに関しては、警察官に向かってきた速度もあれくらいの速度であれば、かなり警察官にも身の危険はあったのでは。どういった犯罪をしているのか分かりませんが、これほど逃げたい理由というのは強くあったのだなと感じる