視聴者の方から投稿をいただきましたこちらの画像ご覧ください。白くてなんか…モフモフしてそうですね。宮城県石巻市にお住まいの方が今週、自宅の庭で撮影したそうなんですが、「朝起きたら、芝生の上に、雲のような霜のような謎のフワフワがあった」ということなんです。さらに、もう一枚…。このように庭の至る所にたくさん現れては、しばらくしたら、消えてなくなったそうです。この不思議なフワフワ、一体、なんなのでしょう?

4月15日、石巻市内にある住宅の庭で撮られた写真。

投稿者 さとちんママさん
「芝生の上に丸くて白いふわふわがありました」
「よく見るとキラキラした水滴がついて霜のような、雲のような…」
「しかも、芝生の至るところにたくさん。これは一体何でしょう?」

さらに、翌日にも…。不思議なことに、白いふわふわは朝6時くらいに現れ、日が差す8時くらいにはなくなっているといいます。手で触ると、溶けるように消えてしまうそうです。こんな気象現象、あるのでしょうか?教えて、平野さん!

平野貴久 気象予報士
「何でしょう?初めて見ましたね。これは…分からない。ここ最近、霜がおりる冷え込みはないですし、雲がここにできるのはないなんなんですかね…さとちんママさん(投稿者)、すみません!私ではわかりませんでした」

平野気象予報士も「ギブアップ」の白いふわふわ。

街の人の予想は?

街の人
「なにこれ?変な生き物が住んでるんじゃないかって心配になりますね」

Q.見たことは?
「ないです。ゴミ?泡?」
「綿あめ?綿菓子?」
「空から飛んできたクラゲみたいな感じ」
「綿毛とか?タンポポがこの下に…でっかいやつ」
「ふあふあ…」

深まる謎…。続いて取材班は専門家のもとへ。伺ったのは、スポーツ施設の芝生の管理方法について研究する、仙台大学の野口翔講師です。

仙台大学 野口翔講師
「断定はできないんですけども、クモの巣か菌糸の一種かなと思います」

説その1「クモの巣」

野口さんもかつて、似たような白いふわふわを見たことがあるそうです。

仙台大学 野口翔講師
「触ると真ん中からクモが出てきたことがあるもしかしたら、クモなのかな」

説その2「菌糸」

一方で似たような形を作るのが、「ピシウム」という菌の一種です。芝生の上に現れると周辺を枯れる被害が出てしまうそうです。

仙台大学 野口翔講師
「菌糸であればもう少しホコリ状というか、綿のように重なりが出てくることがあったり、ちょっと触ってみて粘りが少しあったりすると菌の可能性が高いと言われています」

実際に見てみないと判断できないそうですが、クモの巣もピシウム菌も触ると簡単に消えてしまうこともあるということで、特徴は共通しています。

仙台大学 野口翔講師
「どうしても気になるなら、もうこの周りを殺菌剤まいてしまうのは、手としてありますね」

クモの巣なのか菌なのか…。芝生の上の謎は、「しば」らく答えが出なそうです。

仙台放送
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