長野県青木村の道の駅と松本市の百貨店・井上が村特産の梅を使ったレトルトカレーを共同開発しました。異色とも言えるコラボ。その理由は?

これがこのほど開発されたレトルトの「青木村みかえりビーフカレー」(650円)です。

(記者リポート)
「カレーの辛味とともに梅の甘さと酸味を感じられて非常においしいです」

なぜカレーに梅が?

名前の「みかえり」とは、青木村で採れた梅を塩や砂糖で漬けた「みかえり漬け」のこと。道の駅の人気商品です。

あまりの美しさに思わず振り返ってしまうため、「見返りの塔」として親しまれる村の国宝・「大宝寺三重塔」にちなんでいます。

「みかえり漬け」の練り梅をルーに4%混ぜ、大人から子供まで楽しめるほのかな甘酸っぱさを出しました。

道の駅 あおき・若林崇弘社長:
「みかえりの梅漬けはもとより、カレーも育って息の長い製品にしたらいいかなと思う」

カレーは「道の駅あおき」と松本市の百貨店「井上」の共同開発ですが、コラボした理由はー。

松本市と青木村を結ぶ国道143号線です。約11キロある青木峠区間は道幅が狭く大型車両の通行が難しくなっています。県は道幅が広いトンネルを通す予定で、完成すれば峠越えの所要時間は現在の27分から6分に短縮されます。

これまで以上に近くなる松本市と青木村。連携を強めようとコラボを行いました。

2023年春にも青木村の黒にんにくを使ったカレーを開発して発売しましたが、にんにくの業者が製造をとりやめたため、提供を中止しました。

「みかえりビーフカレー」はコラボ商品第2弾となります。

井上百貨店・井上博文副社長:
「青木村にとっていい活性化につながるんじゃないかなと思って」

道の駅 あおき・若林崇弘社長:
「井上さんとあ、そういう発送もあるんだなと、いいコラボができてよかったな。(青木村のそばと)もう一本の柱ができればいいな」

「みかえりビーフカレー」は、20日から「道の駅あおき」や井上本店などで販売します。青木村や松本市の住民、そして、観光客に愛される名物になればと期待しています。

長野放送
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