島根県安来市で捕獲された野生のイノシシが、「豚熱」に感染していたことがわかりました。捕獲地点から半径10キロ以内には米子市などの一部が含まれていて、鳥取県は、県境を超えた拡大に警戒を強めています。

鳥取県・平井知事
「西からやってくる豚熱ウイルス、これを念頭に置いた対策に、次のステージ第2章へと入っていく必要がある」

豚熱の感染が確認されたのは、4月11日に安来市伯太町で捕獲された野生のイノシシ1頭で、17日に島根県が行った遺伝子検査で「陽性」と判定されました。
このイノシシの捕獲地点から半径10キロの区域に、米子市、南部町など鳥取県の1市4町の一部が含まれることを受けて、県が庁内の連絡会議を開きました。
この中で、半径10キロ以内にある2つの養豚場について17日までに異状がないことを確認。県内にある16か所の養豚場に対して、侵入防止柵や畜舎の点検、車両の消毒など感染防止対策の徹底を呼びかけるとともに、狩猟関係者に対しても捕獲したイノシシの適切な処理など、ウイルスの拡散防止対策を取るよう要請したことなどが報告されました。
鳥取県内では、野生のイノシシの豚熱感染を2023年2月に初めて確認。これまでに県東部で37件が確認されていますが、西部に影響がおよぶ事例はこれが初めてで、県境を超えた拡大に鳥取県は警戒を強めています。

TSKさんいん中央テレビ
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