小林製薬の大阪工場で、床にこぼれた材料を使って、食品向けの「紅麹(べにこうじ)原料」を製造していたことがわかった。

小林製薬をめぐっては、紅麹原料を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が相次ぎ、厚生労働省は3月、原料を製造していた大阪工場に立ち入り検査を行った。

小林製薬によると、2023年4月、大阪工場で食品向けの紅麹原料を製造した際、機械のふたを閉め忘れ、材料が床にこぼれたあと、床や機械に触れていない材料をすくい取って使ったという。

小林製薬は、こぼれた材料を使った紅麹原料を納品したが、その後、大半を自主回収したという。

大阪工場で製造された紅麹原料の一部からは毒性のある「プベルル酸」が検出されていて、小林製薬は混入の経緯を調べている。

また、厚生労働省とともに調査をしている大阪市の横山市長は、「衛生上の意識として正しかったのかどうかというと、今聞いているところでは疑問に思うところもある。それ以外に把握していないわけではまったくないが、厚労省とどこまで発信するか協議しながら進めている」と述べた。

横山市長は、紅麹の製造をめぐって、ほかにもトラブルがあると明らかにした。

関西テレビ
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