メンバーの2人が島根県松江市出身の人気お笑いトリオ「ネルソンズ」、島根県警がこのトリオが出演する動画を制作しました。目的は警察官の募集で、採用倍率が過去最低となるなど人材確保に悩む警察が、”笑える”動画で警察の仕事の魅力をアピールし「イメチェン」を狙います。

制作動画より
和田まんじゅう
「警察官になりたくて、ここで働かせてください!」

青山フォール勝ち
「君が警察官になるの、待っているよ」

岸健之助
「ここ数年で働きやすくなったの」

島根県警の警察官に扮したのは、人気お笑いトリオ「ネルソンズ」の3人です。メンバーのうち青山フォール勝ちさんと和田まんじゅうさんの2人は松江市の出身です。地元・島根県警の警察官採用のPR動画に出演していて、11日からYouTubeで公開されています。

ネルソンズ・青山フォール勝ちさん
「比津交番の青山です。子どもが熱を出して、病院に連れていく必要がありまして、2時間で・・・ありがとうございます」
「そのまま午後いっぱい休んでもいいって」

コント風に警察官の仕事を紹介、働きやすい職場環境をアピールしています。堅いイメージの警察が、警察官募集の動画にお笑い芸人を起用したその背景は…。

島根県警警務課・福間宏剛管理官
「150人と受験者数が5年間で半減している状況」

「売り手市場」と呼ばれる学生優位の就職戦線が続く中、島根県警は人材確保に苦戦中。2023年度の警察官採用試験の受験倍率は過去最低の2.1倍。前の年の2022年度に全国最低だった2.4倍をさらに下回りました。
ネルソンズが出演する動画では、「仕事がきつい」、「上下関係が厳しい」といった若い世代が持つ警察官のイメージを払しょく、優秀な人材の獲得につなげる狙いです。

島根県警警務課・福間宏剛管理官
「採用者数が減少しているというのは、非常に危機感を覚えている。幅広い年齢層の方に見ていただいて、警察に対して興味をもっていただきたい」

島根県警では、2024年度の採用から応募の年齢の上限を36歳に引き上げるほか、民間の会社が実施する「適性検査」を導入するなど、人材獲得に向けた模索が続いています。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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