新型車両のデビューで注目されるJRの特急やくもですが、沿線では撮影目的とみられる人による線路への立ち入りが相次ぎ、運行に遅れが出るなど影響が出ています。事故にもつながりかねない危険な行為が問題となる中、鳥取県が対策に本腰を入れ、5つの掟「鉄則」を掲げて鉄道ファンのマナーアップに取り組むことになりました。

鳥取県・平井知事
「マナーを守ってすばらしい写真を撮ってもらいたい。”やみくも”でなく『やくも』の方を楽しんでいただきたい」

4月にデビューした特急やくもの新型車両。運行開始初日の6日には、鳥取県江府町のJR伯備線で撮影目的とみられる人が線路に立ち入ったとして、列車に遅れが出ました。10日は出雲市斐川町の山陰線でも線路近くに人が立ち入り、列車の運行に影響が出ました。事故につながりかねない危険な行為が相次いでいることを受けて、県は、鉄道ファンにマナーアップを呼びかけるキャンペーンをJR、警察などと共同で始めることを決めました。

平井知事
「”鉄ちゃん”たちのマナーという意味で『鉄則』というのを制定しようと…」

そのひとつが5か条の「鉄則」の制定、「立ち入り禁止場所や私有地に入らない」、「安全な場所でルールを守って撮影を」など、鉄道写真愛好家「撮り鉄」に守ってほしいルールです。
また県は今後、日野町にある県の施設や日南町のJR生山駅などを駐車場として新たに開放。人気撮影スポット周辺でのトラブル防止を図るとともに、「鉄則」を守って撮影した写真のコンテストなどのイベントを通じて、鉄道ファンにマナー向上への協力を呼びかけることにしています。

TSKさんいん中央テレビ
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