白鷹町で2人が死亡した正面衝突事故で、対向車線にはみ出した車は、県外観光の帰りだったとみられることがわかった。今回の事故原因はまだわかっていないが、警察は長距離運転に対して注意を呼びかけている。

8日、白鷹町の国道で起きた正面衝突事故。対向車線にはみ出した軽乗用車は、この日、県外への観光に出かけた帰り途中だったとみられることが、関係者への取材で新たにわかった。

警察は、軽乗用車を運転していた白鷹町の女性が、長距離運転をしていた可能性もあるとみて調べている。
県警の担当者は、「今回の事故の詳しい原因はまだわかっていない」とした上で、これからの時期、正面衝突など大きな事故が増える傾向にあると指摘する。

(県警本部交通企画課・渡部真次管理官)
「気温が上がれば、注意力が散漫になって前方不注意になってしまう傾向が、運転に集中しづらくなってしまうことが考えられる」

県警によると、「気温が上がる春以降に、毎年、正面衝突事故が増える」という。
県内で過去5年間に起きた前方不注意による「正面衝突事故」は、3月と4月がそれぞれ18件。5月21件、8月28件と増え、10月は31件に上る。

これは気温が上がったり、長距離運転をしたりすると、運転中にボーッとしてしまう、いわゆる「ぼんやり運転」が増えるためだとされている。
危険なぼんやり運転はどう防げば良いのだろうか。

(県警本部交通企画課・渡部真次管理官)
「1つ目は、目配り運転をして運転に集中する。2つ目は、全席シートベルトを着用する。3点目は、眠気や疲れ・体調不良を感じたら運転を控え、休憩をとったり代わりに運転出来る人がいれば運転を交代したりする。この3つを守って、死亡事故をなくしていきたいと考えている」

重大事故を減らすためには、何よりも「無理をしない運転」が大切だ。

さくらんぼテレビ
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