山陰両県の多くの小中高校で9日、入学式が行われました。このうち出雲市の小学校では、来年度の統合を控える中、「最後の新入生」を迎えました。

この春、山陰両県の新1年生は約9300人。このうち出雲市の北浜小学校では、6人の新1年生を迎えました。全校児童24人の小さな学校ですが、在校生が元気いっぱい歌のプレゼントで歓迎しました。

北浜小学校・佐野美保校長
「明日からは一緒にお兄さんお姉さんたちと学校に通ったり、お友達と仲良く遊んだりしましょう」

入学式の後、新1年生は初めて教室へ…初めて手にした教科書に興味津々です。

新入生
「国語が楽しみ」
「勉強頑張りたい」
「皆で鬼ごっこしたい」

ピカピカの1年生たち、これから始まる学校生活に目を輝かせました。

櫃田 優果記者
「新入生は新しい学校生活に期待を膨らませていますが、この校舎での生活はあと1年、北浜小にとっては最後の新入生になります」

地元の特産・十六島のりの収穫を授業で体験するなど、児童たちが自然の中でのびのび育ってきた北浜小学校。児童数の減少に伴って、来年度近くの小学校3校と統合され今年度限りで閉校となり、約150年の歴史に幕をおろします。児童たちは、来年から新設の「旅伏小学校」に通うため、この校舎で過ごすのはあと1年です。

北浜小学校・佐野 美保校長
「少しでも子供たちが成長して、自信を持って新しい学校に向かっていってほしい。北浜が自分のふるさとということは、常に心に持っていてほしいなと思います」

山陰両県では10日も小中学校と義務教育学校約80校で入学式が行われ、期待と不安を胸に新入生が新たな一歩を踏み出します。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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