故郷に凱旋です。「ゴジラ-1.0」でアカデミー賞を受賞した山崎貴監督が地元・長野県松本市で知事特別表彰と市民栄誉賞を贈られました。「松本で生まれ育ったことが製作の原点」と話し、感謝の思いを明かしました。

ふるさと、松本市の芸術館で表彰された山崎貴監督。知事からは初となる「特別表彰」を、臥雲市長からはスピードスケートの小平奈緒選手以来2人目となる「松本市民栄誉賞」が贈られました。

足元は、アカデミー賞で話題になった、あの「ゴジラシューズ」です。

山崎監督が手掛けた「ゴジラ-1.0」。3月、アメリカのアカデミー賞でアジア映画では初の視覚効果賞を受賞しました。VFXを駆使した映像で世界を魅了し、アメリカで上映された日本映画では最大のヒットとなりました。

受賞後、初めて松本市を訪れた山崎監督。今回、県と松本市からも表彰されたことについてー。

松本市出身・山崎貴監督:
「故郷に錦を飾るって言葉がありますけど、特大の錦を2つも飾っていただいて、なによりうれしいのは親が喜んでいることですね」

これまで、さまざまな映画を製作している山崎監督。松本で育ったことが力になっていると語りました。

松本市出身・山崎貴監督:
「長野県の美しい自然の中で育ったことは作品にも影響を与えている。この街に生まれて良かったなと」

VFXの仕事を志した少年時代を思い返し、こんなメッセージもー。

松本市出身・山崎貴監督:
「ずっとその夢を願い続けていたら、いつか世界に通じると証明されたと。そういう思いを持ってる子どもたちがいたら、VFXということじゃないんですけど、世界につながっているんだよと伝えられるといいな」

表彰式の後、報道陣に「地元を舞台にした映画の製作」について聞かれた山崎監督はー。

松本市出身・山崎貴監督:
「身近すぎちゃって恥ずかしいんですよね、松本の街を映画に出すのが。映画が何を求めているかということでピタッとくるロケ地があればお願いしたいですし、松本の街を移動しているときも『いけるな』っていう建物を目で追って探してしまう。どうなっていくかわからないですけど、いつかは松本でも撮ってみたいと思っています」

山崎監督の今後の活躍に期待です。

長野放送
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