山形市内では少しずつサクラの開花が進んでいる。JR東日本は、在来線の乗客が沿線のサクラを楽しめるようにと、9日から列車の徐行運転を始めた。
県内有数のサクラの名所・山形市の霞城公園では、約1500本のサクラがまもなく見ごろを迎える。
9日はあいにくの雨だったが、枝によってはびっしりと咲いているところもあり、県の内外、そして海外からも花見客が訪れていた。
(上山市から)
「きれいです。雨のなか見るのは初めて。雨の中もいいんじゃない、しっとりしていて。寒いけど」
(福島から)
「雨が降って残念だが、咲いてくれたのでよかった」
(台湾から)
「台湾から来た。きれい」
(台湾の旅行会社)
「日本のサクラは人気。この季節になったらみんな『日本に行きたい』と旅行に参加する」
そして9日から、毎年恒例のJRによる粋な取り組みが始まった。
(リポート)
「今、電車が来ました。サクラが咲く景色を車窓から楽しんでもらおうと、速度を落としてゆっくりと通過していきます」
奥羽線と左沢線・仙山線は、山形駅から北山形駅の間にある東大手門付近約300メートルを、速度を落として走行する。
全体的にまだ5分咲き程度だが、13日・14日には見事なピンク色の眺めが車窓から楽しめそうだ。