岸田首相は8日午後5時40分、日本の総理大臣として9年ぶりとなる国賓待遇でのアメリカ訪問に向け、政府専用機で羽田空港を出発した。

到着後は首都ワシントンで、バイデン大統領との首脳会談や、米議会での演説などに臨み、日米首脳の公式晩餐会には、米国でも人気の日本の音楽ユニット「YOASOBI」や、車いすテニスの国枝慎吾さん、宇宙飛行士の星出彰彦さんも出席する予定。岸田首相はノースカロライナ州も訪れ、日系企業の様子などについて視察する。

岸田首相は出発前に記者団の取材に応じ、国際社会が複雑で多様な課題を抱え、日本をめぐる安保環境も厳しいことを指摘した上で、「日米がグローバルなパートナーであるということ、国際社会の様々な課題をともにリードをしていく存在であるということ、そのためにも日米関係が一層盤石なものであるということを確認し、世界に発信する大変重要な機会になる」と強調した。

また岸田首相は、今回、米議会で行う予定の演説については「国際社会が歴史的な転換点を迎える中にあって、未来にしっかり目を向けた演説にしたい。日本とアメリカがどんな国際社会、どんな未来を目指していくのか、そのために日本とアメリカは、何をしなければいけないのか、こういった点について私の外交をめぐるさまざまな経験や知見に基づいて、米国議会、米国民、そして世界に対して発信していく機会にしたい」と意欲を示した。

訪米中に開催する、アメリカ・フィリピンとの初の3カ国首脳会談に向けては「インド太平洋における平和と安定、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守ることにおいてこの3国の連携は大変重要だ」と意義を強調した。

岸田首相はさらに、ノースカロライナ州訪問について「日本企業が大規模な投資を行っている地域だが、ここで日系企業の関係者、日本語学習者、こういった方々と会うことなどを通じ、日米関係が幅広い分野において支えられているということ、中央だけではなく地方も含めて裾野の広い関係であるということを示す機会にしたい」と述べた。

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政治部
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