3日朝、台湾付近を震源とする地震があり、八重山と宮古島地方、沖縄本島地方に一時、津波警報が発表されました。県内では与那国島で最大震度4を観測したほか各地に津波が到達し、また住民が高台や高い建物へと避難しました。

3日午前8時58分ごろ、台湾付近を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。県内では与那国町で最大震度4を観測、震度3を石垣市と竹富町でそれぞれ観測しました。

めざましテレビのニュース:
「現在沖縄地方に津波警報が出ています。いますぐ逃げてください。宮古島八重山地方に3mの津波がすぐ来るという情報です」

この地震に伴い八重山と宮古島地方、それに本島地方に津波警報が発表され、高台などへ直ちに避難するよう呼びかけられました。

那覇市の津波避難ビルでは、住民や観光客、この近くの会社で働く人たちなどおよそ850人が避難しました。

親子で避難してきた住民:
「津波もあるんですけど、離れている親もいるし、甥っ子も保育園に行っているので、そこが気になっています」

泊港では、一度出港したフェリーなどが警報を受けて港に戻り乗客を下ろしたあと、再び沖合へと向かっていきました。

台湾に近く震度4を観測した与那国町では、午前9時18分に30センチの津波を観測しました。

与那国島の郵便局員兼島大悟さん:
「揺れているなと思ったらだんだん大きくなっていって、横揺れ、最初ドーンと突き上げて、縦からそのまま横揺れになって、しばらく結構揺れました」

与那国中学校には住民や観光客などおよそ100人が避難し、仮設の診療所も設けられました。

与那国島の郵便局員兼島大悟さん:
「知り合いに電話かけながら島の人に避難しているかどうか、同じ島の人に電話かけている人も多いですね」

石垣市では高台に向かう道で渋滞も発生しました。

嵩本安博石垣通信員:
「津波到達予想時刻を3分ほど過ぎていますが、未だ車の長い列は途絶えません」

避難所や市役所などにあわせて4500人あまりが身を寄せ、観光で訪れていた人たちも避難していました。

観光客:
「初めてですこんなの」「場所が分からなくて、とりあえず逃げてきたら地元の人にこっちがいいよと案内されて」

山城志穂記者:
「こちらの高台にはざっと見た感じで500~600人ほどの市民の方々が避難してきています」

那覇新都心の高台に位置する公園には、保育園や学童に通う子どもたちが集団で避難していました。

住民インタビュー:
「家族から連絡が来て、高台に逃げたほうがいいと言われたので避難しました」「泊のほうの会社に勤めているんですけど、命のほうが大事なので」

これまでに観測された津波は、与那国島と宮古島で30センチ、石垣島では20センチの津波の到達が確認されました。

津波警報を受けて那覇空港では、利用者や空港スタッフをターミナルの3階以上へと避難させました。

植草アナウンサー:
「那覇空港の3階ロビーです。現在、欠航情報が続々と発表されています。そしてその画面を心配そうに見つめる人であふれています」

東京から到着した人は:
「飛んでいるときに地震があったみたいで、到着して避難」「とりあえず3階に行ってくれという感でした」

これから出発予定の県内の人:
「沖縄はこういうの起こらないと思っていたんですけど起こったので、そういうことに気を付けていきたいと思います」「身をもって感じています」

県内全域に出されていた津波警報は午前10時40分に津波注意報に切り替えられ、その後、正午には全て解除されました。

津波警報が沖縄地方で発表されたのは東日本大震災が発生した2011年3月11日以来です。

沖縄テレビ
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