岸田首相は3日午後、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行った。会談は午後4時46分から30分間行われた。
会談の冒頭、岸田首相はロシアによる侵攻が続く状況を踏まえ、「ゼレンスキー大統領およびウクライナ国民の勇気に改めて心からの敬意を表する。日本がウクライナと共にあるという姿勢は揺るがない」と伝えた。
岸田首相はその上で、2月に東京で開催された「日・ウクライナ経済復興推進会議」は成功裏に開催されたと言及し、今後その成果を着実に実施していきたいとの方針を示した。
これに対しゼレンスキー大統領は、日本からの支援と2月の会議に関して深い謝意を示し、ウクライナの現状について説明を行った。
その上で両首脳は、引き続き緊密に連携していくことで一致した。
岸田首相とゼレンスキー大統領の2人の電話会談は昨年11月8日以来、約5カ月ぶり。岸田首相としては、来週の訪米を前にウクライナの状況や要望をゼレンスキー大統領に直接確認し、バイデン大統領との日米首脳会談での意見交換につなげる狙いがあるとみられる。