栃木県足利市で、神社の屋根が盗まれる被害が多発しています。
「めざまし8」が足利市にある神社を取材すると、片側の屋根が剥ぎ取られ下地がむき出しになっていました。
栃木県神社庁足利支部・事務局 提箸照之さん:
剥ぎ取りやすい部分を刃物で切って。
さらに、隣の建物も広範囲にわたって屋根がはがされ、無残な姿になっていました。
車で10分ほど離れた別の神社でも、2023年10月に社が倒され屋根が剥ぎ取られる被害があったといいます。
栃木県神社庁足利支部・事務局 提箸照之さん:
(屋根の)上は手が届かないですから、横倒しにしたんじゃないですかね。神様がお住まいになっている建物を横倒しにするというのは、本当に…もう怒りしかないですね。
2023年10月から今年2月末にかけ、足利市内だけで少なくとも5つの神社が被害に遭い、窃盗事件として警察が捜査しています。
近隣住民:
なげかわしい、最もいけないね。罰でも当ててやりたいわね。
近隣住民:
腹立ちますよね。どういう気持ちでやるのかね。
地域のお祭りが行われるなど、住民からも親しまれている神社での相次ぐ被害。
神社本庁によると、同様の被害は増加しており、今年に入り全国から30件ほどの報告を受けているといいます。
高騰している「銅」目当てか?
なぜ犯人は神社の屋根板ばかり狙うのか?専門家は、神社の屋根に使われている「銅」が近年高騰していることが関係しているのではないかと指摘します。
七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友氏:
銅の価格は、特にこの4年ぐらいの間に大体2倍ぐらいに上昇していると。本人確認するなどといった規制の対象外になっているということなので、転売市場が成立しやすい。
転売目的の窃盗なのか、別の目的があるのか。相次ぐ被害に神社側は…。
栃木県神社庁足利支部・事務局 提箸照之さん:
知恵を出し合って、協力し合って、抑止となる対策を講じて守っていきたいと思っています。
(「めざまし8」3月15日放送)