岩手県の医療審議会は3月13日、新年度から運用する「保健医療計画」の最終案を県に答申しました。
「がん」など3つの病気について新たに医療圏域を設定することが盛り込まれています。

開かれた県の医療審議会には、県医師会の本間博会長など19人の委員が出席しました。

この審議会では新年度から6年間運用される新しい「保健医療計画」について議論していて、13日に最終案を了承しました。

この最終案には「がん」「脳卒中」「心血管疾患」の3つの病気について、個別の医療圏を設定することが盛り込まれています。

県内には一般的な医療需要に対応する医療圏として9つが設定されていますが、例えばがんの場合、気仙・釜石・宮古、それに二戸と久慈は、高度な医療を行える病院がある盛岡とそれぞれ1つの医療圏を構成する形となり、全部で5つの医療圏域で対応するとしています。

これは人口が減少するなか、拠点となる病院に専門的な人材や医療機器の配置の重点化を進めることが狙いで、審議会はこの最終案を県に答申しました。

県医療政策室 吉田陽悦室長
「岩手県は医師が少ない地域ですが、連携を図ることでしっかりと身近な医療と高度専門的な医療が両立できるような形での医療提供体制について議論されたので、しっかり実現できるように取り組んでいきたい」

県では年度内にこの答申に基づく保健医療計画を策定する方針です。

岩手めんこいテレビ
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