東京・千代田区の芸能プロダクションの顧問だった星政則容疑者(57)が、所属していた当時10代の女性に性的暴行を加えた疑いで逮捕された。
また、女優として売り出すための資金の名目で、20万円を詐取した疑いでも逮捕されている。

所属女性をホテルに連れ込む

芸能プロダクションの顧問だった男が、所属していた当時10代の女性に「売れている子たちはみんな経験した」などと言って、性的暴行を加えた疑いで逮捕された。

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東京・千代田区の芸能プロダクションの顧問だった星政則容疑者(57)は2016年と2019年、所属していた当時10代の女性をホテルに連れ込み、「今も昔も、売れている子たちはみんな経験してきた」、「ボディーチェックしようか」などと言い、性的暴行を加えるなどした疑いが持たれている。

調べに対し、星容疑者は「無理やりではない」と容疑を一部否認しているという。

星容疑者は、被害者の女性に「女優として売り出すには資金が必要」などと、うそを言って、20万円をだまし取った容疑で逮捕されている。

このニュースについて、フジテレビ・上法玄解説委員がお伝えする。

── 人の弱みにつけ込んだ、とても非道な行為だが、どのような手口で女性はだまされてしまったのだろうか?

星容疑者は、「昔も今も売れてる子たちは、みんな経験してきたことだから大丈夫だよ」とか「プロデューサーに見せるために必要だから」などと、仕事で活躍するために必要だと言って犯行に及んでいた。

職場や仕事を介在する人間関係の中で、性加害事件が起こるケースはかなり多いといえる。

自らの性被害を自分の姿や名前を公表して訴えた、伊藤詩織さんのケースも同様だ。

こうした言葉は被害女性にとって、仕事が得られなくなるかもしれないという危機感を募らせる圧力を含んでおり、悪質性の高い犯人の常とう句といえる。

犯人特定のための証拠を保全

── 泣き寝入りしてしまっているケースも多いかもしれない。もし、被害に遭ってしまった場合や被害の相談を受けた場合は、どのように対応すべきなのだろうか?

性被害は「魂の殺人」ともいわれている。医療機関を受診することはいうまでもないが、被害に遭った場合は、一刻も早く警察に届け出ることが何より大事だ。

被害者の体には、被害の痕跡を示す証拠が残っているので、風呂やシャワーなどに入る前に被害を訴え、犯人特定のための証拠を保全することが何より重要になってくる。

ただ、被害者が被害を受けたことを自覚するまで相当な時間がかかってしまうケースも多いのが実情だ。

性的な被害を受けたことをできるだけ早く、自分で自覚することが鍵となっている。
(「イット!」 2月28日放送より)

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