天皇陛下は2月23日、64歳の誕生日を迎えられた。事前に行われた記者会見で、陛下は能登半島地震の被災者や、就職を控えた長女・愛子さまへの思いなどを明かされた。

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会見の冒頭、陛下は能登の地震について、「お正月に家族で集まっていた多くの家庭を襲い、大勢の方が亡くなり、また、けがをされたり、住まいを無くされたりしました」と述べ、「深く心を痛めております」と被災者を案じられた。

誕生日の映像は、両陛下のお気持ちから、大きな被害を受けた輪島塗などの工芸品と共に撮影され、陛下は伝統産業を「皆さんの心の拠り所」とし、「伝統文化を守り、継承していくための支援も大切」と述べられた。

また、日本赤十字社への就職が内定した長女の愛子さまについては、「日赤の一員として多くの人のお役に立てるよう、努力を続けてほしいと思いますし、社会に出ると大変なこともあるかもしれませんが、それを乗り越えて社会人の一人として成長していってくれることを願っています」と述べられた。

日赤に入りたいと聞いた時には、「とてもいい考えではないかと思いました」と明かし、「これからも愛子のことを応援していきたい」と今後の歩みを見守る思いを示された。

23日は午前中に3回、皇居で一般参賀が行われる。約4年ぶりに感染対策のための事前の応募なしで行われるが、被災地を案じられる天皇皇后両陛下の思いもふまえ、大声での歓声を控えるよう求めている。

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