常駐するF-15戦闘機の退役に伴い外来機がローテーションで配備され騒音が激しさを増している嘉手納基地。去年1年間にアメリカ軍機が離発着した回数が5万回を超えまたローテーション配備前のおととしと比べると25%も増加していることが分かりました。

嘉手納基地では老朽化したF-15の退役に伴いおととしから外来機がローテーションで暫定配備されています。沖縄防衛局の目視調査によりますと、去年1年間にアメリカ軍機が離発着した回数は5万1127回でした。これは11月にローテーション配備が始まったおととしよりも1万268回多く、25%余り増加しています。

離発着回数の増加とともに深刻になっているのが周辺地域への騒音被害です。嘉手納基地を抱える自治体で作る三連協によりますと去年1年間に寄せられた騒音に関する苦情の数は沖縄市で439件とおととしの4.3倍に。北谷町では101件から204件に倍増しています。嘉手納町ではほぼ横ばいでしたが、苦情件数は3つの自治体の中で最多となる552件となるなど、度重なる外来機の飛来による訓練の増加とそれにともなう騒音被害の悪化が浮き彫りになっています。

また、例外を除き伊江島補助飛行場で実施すると日米が合意しているパラシュート降下訓練についてアメリカ軍は三連協や県が中止を求める中嘉手納基地で三か月連続で強行しています。例外的な訓練の恒常化や激しさを増す基地の運用。住民生活を顧みず、基地負担の軽減に逆行する動きが加速しています。

沖縄テレビ
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